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私は先々週の末に博喜や冨田君、酒井さん、増井さんと

八龍に行って以来、大学へは行っていなかった。

大学どころかどっきりモンキーのファミレスで

始めたウエイトレスのバイトも休んでいた。

原因は八龍から帰ってきたあの日・・・

私はお風呂に入っている最中に亡くなったはずの

同級生の河下に・・・

カツオなんかに犯されてしまった。

彼は自分で色情霊ドンと名乗っていたが

そんな事ってありえるん?

と思う前に信じれるも信じれないも

無く身体が動かずに動けた時にはもう

私の中にドンは入っていた。

そのこと自体もショックではあったが

それだけなら忘れればいつかは立ち直れた

かも知れないが私が1番ショックだったのは

ドンとのエッチが今まで感じた事も無いくらい

気持ち良かったと思ってしまったこと。

その日私はドンに犯されてそのまま意識を失った

のだけれども起きたベッドの上で私は夢だった?

と思おうとしたが起きた時に濡れていた股間が

夢ではないと・・・

そしてドンは事もあろうか私のお尻の穴にまで・・・


翌日もまだ股間とお尻にも

私にドンが突き刺さっている感覚が

抜けずにこれが抜けるまで3日はかかった。

受け入れることができない現実と誰にも話せない

事実に私は家から出れずに悩んでいた。

高校の時に部活の練習で学校の周りを走っていた

時に私は豚に追いかけられたことがあった。

その時に冨田君が私に

「あっちゃん豚難の相が出てたなぁ」

と教えてくれたがそれではあの日私は

ドン難の相が出てたのかなぁ?

もしそうなら教えて欲しかったよ~冨田君っ!

ドン難の相が出てたって分かってたら博喜にでも

来てもらって一緒に居てもらったのに~

そんな事を考えながら悩んだり落ち込んだりを

繰り返しながらあっという間に2週間が過ぎていた。

博喜や酒井さん、高校の同級生の理美ちゃんやヨッちゃん

真由佳ちゃん達からもLINEが届いているのは知っていたが

返事もできずにいた。

そして今日もいつもと同じように外にも出れずに

ベッドでゴロゴロしていると・・・

まさかとは思ったがあの日と同じように

全身に寒気がしたと思ったら足にあの河下・・・

そう自身を色情霊のドンと言ったあの色情霊に

触られているのと同じ感触がしたのだ。

「えっ・・・えっ・・・

なんなんっ!!」

そしてその感触は触られている物から明らかに

舐められている物に変わっていく。

Tシャツにデニムの短パンという薄着で

いた私の足から徐々に上にその感触は

上がってきて悲鳴を上げながら足をバタつかせても

カツオは見えない。

しかし確実にそこにカツオは・・・

カツオかどうかは分からないが2週間前に

私の股間とお尻の穴を犯したものと同じ

物体がそこに居るのは解る。

いやっいやっいやっいやっ!!

「いややっ!もうカツオあんた死んだんやろっ!!

いや~!!」

私はあの日の事を思い出し全身に寒気がしてきて

身体が思い通り動かない中、うつ伏せになり前に

這うように逃げようとするとあのカツオに犯された

時と同じように身体が動かなくなりあの時と同じように

声も出なくなっていた。

(うそやんっ!うそやんっ!!

いや~!!

絶対カツオやんっ!!

あいつ成仏してないん!?)

そのカツオらしき感触は私の腰に手をかけると

デニムのホックを外し、私の腰から足をすり抜け

ずらされていく。

『斎藤さん~

高校の時より随分と

女性らしくなりましたね~

おやおや・・・

黒の下着とは・・・

斎藤さんには純白の

下着をつけていて欲しかった

ですね~

フフフッ・・・』

(えっえっえっ・・・

カツオと違う・・・

うそうそうそうそっ!!

この声・・・

こんな変な声地球上で1人しかおらんやんっ!

仲間義男・・・よしお~?)

声の主は明らかに私の高校時代の

古典の教師にして1度は副担任も持って

もらった仲間義男先生。

博喜や仲代君や持村君、一部の男子や

川上さんとか斎藤由紀子ちゃんとか一部の

女子にはミノムシと言われ結構弄られ系の

先生であった・・・

(え~!!よしお先生も亡くなったん!?

てか何で死んだ人死んだ人私の所に出てくるんよ~

もうぅ!!いやいやいやっいややって!)

私のデニムを脱がせたよしお先生の手は容赦なく

私の下着にまで手をかけショーツをスルスルと

膝のあたりまで脱がされて行きその手の感触は

私のヒップに来て両手で私の両尻を揉み始めた。

『あの水泳部の斎藤さんの

この小ぶりな可愛いお尻を

触れるなんて夢みたいですよ~

フフフッ・・・

西口さんとどちらのお尻が

良いかな~?

君の次は西口さんの予定だからね~

後でじっくり比べてみましょうかぁ・・・

まずは君だよ・・・

君は予定にはなかったけど

たまたまここに住んでいたことに

私は運命を感じますよ~』

よしおの手は私の両方のお尻の肉を

ムギュムギュと容赦なく揉みしだく。

あの時カツオに触られた時と同じように

やはり色情霊とか言う幽霊に触られると

嫌でも気持ち良くなる。

それがカツオであってもよしおであっても

変わらないみたいであった。

(西口って・・・

真由佳ちゃんの事も狙ってんの~?

もうっ!このミノムシキモイッ!キモイッ!!

いや~!!

あぁぁ・・・うそ~!?もうっ!

やっぱり・・・めちゃくちゃ感じるやんっ!

キモイのに~!!

あっあぁぁぁ・・・・

いやいやっお尻やめてっ!!)

『フフフッ・・・

そんな体勢で金縛りになっちゃった

からお尻の穴が丸見えだよ~

斎藤さん~

君はまだここに男根を

入れた事はないんだろうね?

フフフッ少しほぐしてみようか?』

(いや~!やめてっやあめてっ!!

お尻は嫌なんやってっ!!)

お前はケツ子やっ!お前はケツ子やっ!!

ケツで逝く女はケツ子やっ!!

あの日カツオに犯されたときにお尻で

逝かされた事が嫌でも思い出さされる。

私は動けない状態でうつ伏せのまま理不尽にも

よしお・・・いやもうよしお先生じゃない・・・

ミノムシの指が私のお尻に挿入され出し入れされるのを

嫌でも受け入れるしかなかった。

カツオにされて以来、私のお尻の穴は股間の中

と変わらないくらいの性感帯と化していた・・・

(いやいやいや~!!

ドン難に続いて蓑難とかありえへんって~!!!

博喜助けてっ・・・こんなことあったら博喜の

LINEくらいは返信しておけばよかった・・・

みんな無視してたから・・・

来てくれへんよなぁ・・・

あっあぁぁ・・・いや~!!

感じるッ!!お尻いややのに~!!)

信じられないが私は高校時代から続く

豚難、ドン難、そして今蓑難の被害に

合おうとしていた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン23 ドン難の相に継ぐ蓑難の相 斎藤アズサ 終わり⦆



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(いやっいや~!!!!)

よしおは私のお尻の穴に指を入れ

中を掻きまわしながら出し入れを繰り返す。

カツオの時に既に幽霊?色情霊?に触られただけで

どれだけ身体が感じるかは知っているので私は

既に感じてしまいうつ伏せのまま動けなくなった

私の股間から滴り落ちる液体によりベッドのシーツに

冷たさを感じるがこれ以上に快楽が全身を襲う事を

知っていた私は今から私の身体に起きるであろう

現象に恐怖を感じていた。

『あれあれあれ~?

うん・・・

このお尻の穴は未使用ではないね?

斎藤さん。

ふむふむ・・・

高校の時の君からは想像つかないが

この穴におちんちんを挿入した

事があるみたいですね~?

うん?

それかもっと想像しにくいが

もしかして自分でバイブでも

入れたかな?

少し指を出し入れしただけで

よくほぐれているよ~』

ニュチッニュチッニュチッニュチッ!!

ピチャピチャピチャッ・・・

よしおの指が私のお尻の穴に出入りするたびに

私は股間とお尻の穴の粘膜にとめどなく快感を

与えられ股間の潤いもそこから滴り落ちる

液体により湿らされるシーツの湿りも増していく。

(ひゃぁぁぁっっ!!!きもいっ!

きもいっ!下手したらカツオよりキモイ~!!

いやっ!!あっあぁぁぁっ!!

またっまたっお尻で逝かされるなんて

絶対いや~!!!)

色情霊にされる気持ち良さを知っているだけに辛い。

その相手がいくら生きていた時に嫌いな相手でも

身体は無条件で逝かされる。

『ほうほう・・・

尻穴がこんなに

ほぐれるという事はこちらも

結構使用しているのでしょうか?』

よしおはやっと私のお尻の穴から指を

抜いたと思うと次はお決まりの様に私の

股間へと指を差し込んでくる。

グチュリ・・・

(ひぃぃっ!!いやっ・・・

あっ・・あぁ・・・これはっ・・・

カツオの時・・・以上・・・)

私の股間に侵入してきたよしおの指は

カツオにされた時以上に大きな快感と衝撃を私に

もたらせた。

『私はこの体になって数か月したころにね~

この体はどうやら関節という概念にとらわれずに

自由に動かせる事に気づいたのだよ~

最初はできなかった事でも時を重ねるごとに

私がしたいと・・・こうなれば良い・・・

こうあればもっと生きた女に大きな快感を与えれるのにな

と思う事のたいていの事はできるみたいなのですよね~

斎藤さん~君はバイブは使った事がありますか~?

でもね~バイブよりもっと良いものがあるのですよ~

それが色情霊の指で・・・

そのただでさえ入れられたら総毛立ちする指が

もし君のこのよく絞まるマンコの中で回転して

その上振動したらどうでしょう?』

(えっえっ・・・

あっあぁぁぁ・・いやっ・・・

こっこのミノムシ何言うてんの?

バイブなんか使ったことあるわけないやんっ・・・

しかも指が回転とか振動とか・・・

そんなんホントにできるん!?

もしそんなことになったら・・・

無理無理無理無理ッ!!絶対無理っ!!

ありえへんってっ!!そんなん死ぬからっ!!)

クチュクチュクチュクチュッ!!!

ギュルルルルッ!!ウインウインウインウインッ!!

『どうですか?

私の指良いでしょ~?

これも死んでいるから可能なのでしょうけど

私の指、高速回転する上に震えるんですよ~

さあそろそろ君の可愛い鳴き声を聞きたいから

金縛りは解きましょう』

あっ・・・

身体動くけど…もう無理・・・

こんなん耐えられへん~

「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!

いや~!!!アンタもう死んでっ!!

ミノムシ~!!ダメ教師~!!

ぎゃぁぁぁぁっ!!いやぁぁぁぁぁっ!!

お願いっ!もう指抜いてっ!!あぁぁぁぁっ!!」

『ダメ教師は認めていますよ~

それに私はもう言われなくても死んでいます。

しかしあの真面目な斎藤さんにしては

口が悪くなりましたね~

これはかなり強いお仕置きが必要ですね~』

グチュチュチュチュチュチュッ!!!

ギュルルルルッ!!!

「いや~!!!もう許して~!!

いややっこんなんっ!!あぁぁぁぁぁっ!!!」

その時私の悲鳴で私には何かが鳴っているように

聞こえてはいたがその音はもう先ほどから

何度も鳴っていたようだった。

ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪

ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪

『おやおやっ来客ですかね~

まあ家主様はこの状態で出れませんからな~

来客様にはお帰り頂きましょうか?

は~い。ここの家主様は今お仕置きされていますからね~

フフフフッ』

「あっ・・・あぁ・・あぁ・・・」

私はよしおの指で既に5度6度7度と数えるのも辛くなる

くらいの連続での絶頂を与えられ声すら出なくなっていた。

そんな中このインターフォンの特徴のある鳴らし方。

どう考えても気が短過ぎるやろっていう鳴らし方。

インターフォンを連打する悪い癖。

私の家に来る人でこんなアホ・・・

1人しかいない・・・

来てくれたんや~・・・ヒロキ・・・助けて・・・

「あっ・・あぁ・・・あっ・・・」

ギュルルルルルッ!!!!!

よしおの指の回転が更に速くなり振動が更に強くなり私は気が遠のいて行く中

玄関先から聞こえる博喜の声を聞きながら意識を失っていた。

「あずさ~!!いてんかっ!!

ほらっはよ開けれよっ!この引きこもりっ!!

みんな心配してんやぞ~!!

ほらっ!お前今日はな~

久々にモツにおうてよ~

今あいつも一緒にきてんや~

お前の部屋の隣の隣の部屋がよ~

爆笑な事にモツの彼女の部屋やねんっ!!

おいっ!あずさっ!お前俺まで無視すんなや~!

こらっ!今日は意地でも入るからな~!!

お前酒井さんとか武市も心配してんやぞ~!」

ドンドンドンッ!!!

『まっまっまっまっま・・・・・・

まさかっ!まさかっ!まさかぁぁぁぁ

きっきっ・・・

この声は・・・

きばやしぃぃぃぃぃっ!!!』

私はよしおの叫び声で失っていた

意識を取り戻したが身体は動けず声も

出なかったが私に刺さり私の膣内を

凌辱していたよしおの指は私が気付くと

抜けていた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン24 蓑難の相 開かないドア 斎藤アズサ 終わり⦆




素人チャンネル
どうやら持村と武市は美智子さんとやらの

部屋に入りおそらく今は玄関先で何やら

モノを言うているようだ。

しかし・・・

本来俺が来る予定であった、アズサの

部屋は鍵がかかっていて開かないしインターフォンを

連打しようが玄関先でわめこうが出てこない。

本来こんなに騒ぐとアズサの事だ・・・

寝ていようが何をしていようが出て来て

思いっきり突っ込まれた後で俺の背中を

バシバシ叩くはず。

「それができん状態かぁ・・・」

マンションの部屋の前の電気メーターは

ゆったりではあるが動いている。

俺はもう玄関のドアの前でかぎ出された(正確には

出されたわけではないが)状態で10分ほど思案していた。

俺はついに高校時代に同級生の浜吉満男という俺と武市と

同じく同等のアホの仲代を全員足しても足らないほどの

超ドアホが熱血漢教師の中辻大先生に自宅に乗り込まれた

時の様に(詳しくはサブカルチャーズマンション:耳塚

シリーズ参照http://sabukaru893.blog.fc2.com/blog-entry-117.html)

玄関前で大声を張り上げた。

「こら~!!アズサ~!!

出てこい~!!

何かあったんあったら俺に言わんかいっ!!」

隣に武市が居たら、それが言えんから何かあったんちゃうんかよ?

と言われそうな事を口走りながら玄関のドアをガンガンと叩く。

するとアズサの部屋ではなく隣の204の部屋のドアが開き

中から眼鏡をかけた面長な中年のおっさんが顔だけ出し覗く。

「隣の方・・・何かあったんですか?甲乙甲乙・・・」

甲乙甲乙?なんやそれ?

てかおっさん誰な?

こいつも幽霊か~?

俺はそのおっさんに理不尽にもイラッとして思わず。

「何見てんな隣人!!」

とまたもや理不尽にも叫んでしまう。

眼鏡をかけた面長の寝ぐせのついた髪型のおっさんは

「ひぃぃっ!!甲乙甲乙っ!」

と叫びながらガチャッ!とドアを閉めた。

アカンまたやってもうたっ・・・・

俺は自分の気の短さに反省しながらそれでも

今のおっさんムカつく顔してたな~と思い

部屋の204号室の下にある表札を見てみると

【堀江】

とあったので心の中で堀江さんスマンと謝り

もうこうなればアズサに怒られてもこのマンションの

管理人に怒られても最悪警察を呼ばれてもかまわんと

思い渾身の力を込めてドアを蹴りまくる。

「開けっ!開けっ!開かんかいっ!こらっ!!」

ドガッ!ドガッ!ドガッ!!

「アカン・・・蹴って開くもんあったら

鍵の意味ないわなぁ・・・」

すると先ほどの隣人の堀江が呼んだのか俺は

作業着風のジャンバーを着たおっさん。

おそらくこのマンションの管理人に声をかけられる。

「君~何をしているのかね?」

管理人は長身で丸坊主に眼鏡と言うどう見ても俺より

このおっさんの方が怪しいやろ?

という感じのおっさんであった。

管理人のネームプレートの下には

【射手矢】

という名札がかけられていた。

しかし俺もさっきの堀江のように一喝するわけにも

いかないと少し冷静になり管理人の射手矢に事情を説明する。

「あっ・・・

すんません。

騒がしくして・・・

いや・・・

実はここに住んでいるアズ・・・

あっ斎藤さん僕の大学の同級生なのですけど

もう1週間くらい学校にも来ないし連絡も

つかないんで・・・

それで心配になって見に来たんですよ・・・」

射手矢は俺を怪しそうな目で見ながらも

「そう?そういう事かぁ・・・」

と少し考えながら続けて

「君、学生証とか運転免許証とか

持ってる?

一応それ確認できたら私が部屋を開けて

あげるよ。

本当に中に居てそれだけ連絡のつかないのも

おかしいからね。

でも・・君本当に斎藤さんのストーカーとかでは

ないだろうね?」

射手矢の喋り方と人を見下した態度と

俺を怪しそうに見る目と髪型と眼鏡に

俺は200回くらいカチンと来たが

こいつがここを開ける唯一の鍵であると

本能的に分かっていた俺は蹴ることも暴言を

吐くことも控え、手首が反り返りそうな程

拳を握りしめながらもぐっと堪え

「ストーカーなわけないじゃないっすかっ!

何なら隣の隣の部屋に居てる僕の

同級生に聞いてくださいっ!

免許証も学生証もあるし学校に連絡して

もらっても良いっすよっ!」

俺は財布から免許証と学生証を取り出し

射手矢に渡す。

射手矢は警察のように運転免許証の顔と

俺の顔を見比べて首を傾げている。

イライライライラッ!!

俺は足を地面に何度も叩きつけるように

あからさまにイライラ感を満開にしながら

射手矢が部屋を開けてくれるのを待っている。

すると何か部屋の中からアズサの悲鳴のような

声がここまで聞こえてくるような気がする。

「アズサッ・・・

おっさんっ今聞こえたやろっ!

はよ開けてくれってっ!」

俺は射手矢の腕を掴み揺すりながらせっつく。

「あっあぁ・・・

私には聞こえないが・・・

じゃあ一応規則なのでっ・・・

すまないがサングラスだけ外してくれないか?」

射手矢は俺の勢いに押されながらも職務に殉じる

姿は管理人の鏡ともいえるがそんな事は俺には

関係ない。

しかし堀江に暴言を吐いた後、俺もこのおっさんも

仕事でやっているんだから仕方ないと思い

サングラスも外し渡す必要も無いが射手矢に渡し

「おっさん耳悪いんかよっ!

ほらっ!若い女の子が悲鳴上げてる声

聞こえるやろっ!!

これでええやろっ!

はよ開けてやっ!!」

射手矢は俺に手渡された免許証と学生証を俺に返し

俺に半ば無理やり持たされたサングラスを手に取り

ポケットから鍵が何本もついたホルダーを取り出すと

俺は射手矢からそれをむしり取る。

「あっ・・君・・・」

射手矢は唖然としていたがその鍵の中に

203と書かれたシールが貼られていたものを

アズサの部屋のドアに差し込むとガチャッと

半回転でドアが開いた音が聞こえた。

俺は射手矢に強引に鍵を持たせて

「ありがとう!管理人さんっ!」

と言うとドアを開け中に入り中の光景に唖然として

ガチャッとドアを閉めた。

外から射手矢が何か叫んでいるが射手矢の声が

耳に入らないほど俺は中の光景を見て怒りに震えていた。

「よしお~!!!!!!!!!!!!!」

俺は土足のまま一直線でアズサに覆いかぶさっている

物に向かい駆け寄る。

「あっあぁぁぁっ・・・

もうやめてっ・・・・

いやっいやっ・・・お尻いやぁぁぁっっ!!」

俺が見た光景はあの陽子さんを犯したにっくき

よしおがどういうわけか裸でうつ伏せのアズサに

後ろから乗りアズサの尻を犯していた。

『きききっきたなっ・・・きたな~!!

キバヤシ~!!!!

お前それ以上近づくなぁぁぁっ!!

斎藤さんを私たちの世界に連れて行くぞ~

いいのきゃっ!ぶへぇぇぇぇえっっ!!!』

バギィィィ!!!!!

俺はよしおの話を最後まで聞かずによしおの顔面に

上段蹴りをクリーンヒットさせた。

さすがは伊田さんが作ってくれた靴。

俺の蹴りが当たったよしおの顔の左半分が

消えていた。

アズサにつながっていたよしおは吹き飛び

ベッドの奥に転がって悶絶している。

『ぶえぇぇぇぇぇっ!!

きっきっきっきっ・・・キバヤシぃぃぃぃっ!!

いつもいつも私の邪魔をしてぇぇぇぇっ!!

おっおっおっお前はどうしてこの

私を蹴れる・・ぶへぇぇぇぇぇっ!!!!』

ドガッ!ドガッ!!

転がり悶絶するよしおの金的目掛けて俺は

ストンピングをかますとよしおの金的も竿も

消え去った。

「おどれ~!!こんな腐れチンポ浄化してこましたるわ~!!」

金的&竿と顔の左半面が消えたよしおは壁の隅でもんぞりうっている。

陽子さんのマンションにうようよ居た浮遊霊たちは一撃で消えたが

よしおは蹴った個所が消えるのみであの雑魚霊たちよりは強力な

霊であると思われたが俺は金的と竿を消したことでひとまず怒りが少し

おさまりアズサに駆け寄り布団をかけてやった。

「・・・・アズサ・・・」

その後に続く大丈夫か?とかけようと思った言葉が見た感じ

どう見ても大丈夫に見えなかったので俺は出そうと思った

言葉が出なかった。

「・・・・ヒロキ・・・

ごめんなぁ・・・・

ありが・・・とう・・・」

そう言ってアズサは目を閉じた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン25 激昂!激昂!三度(みたび)ヨシオ 終わり⦆




『はぁはぁはぁ・・・

おのれ~!!

きばやしぃぃぃぃっ!!

何処までも私の邪魔をぉぉぉっ!』

私は木林の顔の左半分を消され

事もあろうか死して肥大化した

一物に玉袋まで奴の蹴りにより

消えてしまうという大惨事に

合ったが斎藤アズサの部屋のベッドの

横に転がりもんぞり打っていた私は

気が付くと耳塚労災病院へ戻ってきた。

おそらく院長が私の窮地を救ってくれたので

あろうが私は怒りと失った一物への喪失感で

一杯になり我を失っていた。

『きばやしぃぃぃぃっ!!

私の一物を返せ~!!

おのれ~!!!』

手当たり次第に周りにいた浮遊霊に当たり

散らすが失ったものが戻るはずもなく

怒りだけがこみあげてくる。

あの高校時代に真面目な生徒であり

中々可愛い子だと私も思っていた

斎藤アズサの尻穴を犯していた至福の時を

邪魔しまだ斎藤アズサの膣肉の良さも味わっても

いないうちに蹴り飛ばされる屈辱と怒り。

その上顔はともかく今の私の存在価値そのものとも

言える肥大化した一物まで消されるという蛮行を

受け私は生きていた時に達した事の無いほどの

怒りに満ち溢れていた。

私が耳塚労災病院の今は使われていないナースステーションで

大暴れしていると私の脳に直接声が届く。

『ミノムシよ・・・

ミノムシよ・・・

私の部屋に来るが良い・・・』

おそらくは私をここに強制的に戻してくれた

院長が私に語り掛ける。

『いっいっいっ・・・院長~!!!』

院長~何故もっと早くわたくしめを救って

下さらなかったのですか~

という気持ちもあるが形だけでもとどめて

おられたのであるから感謝はせぬばなるまいと

思い左半分の失った顔と一物も膣も無ければ

性別の判断もつかぬ股間をさらしたまま全裸で

院長室へ向かう。

院長は文字通りこの廃病院の院長室におられる。

私は木林にやられた霊体のまま院長の御前に姿を現すと

『ミノムシよ・・・

許せ・・・

世があの者の力を侮っていたわ。

しかし二撃を受けて主の脳にある霊核と

心にある霊媒を壊されずに済んだ事は

不幸中の幸い。

通常の浮遊霊であれば奴の一撃で散るが

世が力を加えてある主たちは霊核と霊媒を

壊されぬ限り世が居れば何度でも元の

姿に戻せるからのう・・・』

『いっいっいっ・・・

院長~!!!

わっわっわっわたくし目の

この竿を戻す事が可能なのでしょうか!?』

今の院長の言葉の意味はイマイチ理解できなかったが

どうやら私の頭と心臓が無事であれば一物は戻るらしい。

『そうじゃ。

主は死してなお運が良いようじゃ。

どれ・・・

ほれ?これで元通りじゃ。

主は働き者であるから一物の方は

さらに使い勝手の良いように

しておいたからの。

今後もこの町の混沌の為に励むが良い。

主が欲のままに振舞えば振舞うほど

境の渦が出来、混沌を呼ぶ霊たちが

湧いてくる。

それが世の成すことに役に立つのじゃ。

励めよミノムシ。』

院長が白い顎髭を数本抜き私に投げかけると

その白い髭がどす黒くそれでいて光を放つように

輝き私の左半分の顔と股間に光が集中すると

何と私の損傷して消え去った顔に一物はもとに戻った。

そしてもとに戻った私の一物は木林に消される前よりも

より立派なものとなり復活していた。

『い・・・院長~!!!』

私は院長の前にひれ伏すと生きている時にはしたことの

無い人に感謝と言う気持ちが沸き上がり院長の為に

この世の女人を犯しつくす事を心に誓った。

それが院長の為にもなり私の欲望も満たすのだ。

女人を犯しつくす事になんの躊躇いがあろうか?

『主のような自由に動ける色情霊は

世も作ろうと思い作れるものでは

ないのだ。

言わば色情霊の亜種よ。

ミノムシよ主の存在は世の計画の成就を

2倍にも3倍にも早めてくれておる。

その褒美と思うが良い。

そして主の働きに免じ今日はさらに

褒美をとらす。

この名沈符と鎮力玉じゃ』

『ははぁ~!!』

私は院長にひれ伏し院長が私にくれる

100枚ほど束になった呪符と玉を受け取る。

『このミノムシめ・・・

有難き幸せにござりまする・・・

して院長・・・

この符と玉はいかほどに

使えばよろしいもので?』

『ミノムシよ。

主の弱点は7日女体とまぐわらなければ

その姿を維持できぬ事。

そして色情霊ではあるが主は怨霊でもある。

しかし怨霊の割には戦闘力が低い。

それは生きていた時の主の力に起因するから

仕方の無いことではあるがまずは

その玉じゃ。

その玉を身につけていればこの度やられた

ような事にはならぬ。

主を痛めつけたあの黒き男。

彼の者は恐らく霊具と言う我々を

脅かす道具により力を発揮したものだと

世は考える。

しかも彼の者本人かどうかは分からぬが

あれを作りしものはかなりの手練れ。

今の主の力ではいずれ消される事が必須。

それは世にとっても面白くない話なのでな。

主の身を守るものじゃ。

霊具による攻撃を受けても一定までの

霊力によるものは主には効かぬようになる。』

なんとっ!!そんなに良いものがあったとはっ!!

それではもうあの木林の黒き野獣のような足に

怯えなくても良いと言う事か!!??

私は三度木林に蹴られ既に黒き足恐怖症になりかけていた。

これでっこれでっ木林所縁の女人を次々に快楽漬けに

してやり奴の悔しがる顔を拝むことも可能!?

『院長~!!ミノムシめは有難き幸せにござりまする。』

私は玉を受け取り院長に頭を深々と下げた。

『そしてその符じゃが

主はどうも女人を選り好みする

癖(へき)があるようじゃ。

主が選り好みしている間にの

時を忘れ7日が経過し8日目を迎えられても

困るからのう。

そう思いその符を作ったのじゃ。

それはのう・・・

その符に生きる霊体の俗名を書けば

その者の所に飛べる。

しかし主が名と姿を思い浮かべれるもので

無いと意味がない。

解るなミノムシよ?

ようは主が知っている女人の背に一瞬にして

貼り付ける代物。

これでフラフラと彷徨い探す必要も無かろう。』

おおっ!!おお~!!!!

するとっ!するとっ!!

斎藤アズサの所へもう1度行くことも

犯しそこねた西口真由佳もっ!

あの怖そうなスナック楓のママでさえ!!??

それどころか私の婚約を破棄した恭子先生にも

私をバカにしていた耳南の女子達も!

教師時代の私を意味もなく職質したあの

生意気な婦人警官も全て犯せるという事!?

『ははぁ~!!!

院長!!

このミノムシめ

精一杯女人どもを犯しつくし

院長の仰せのまま働きまする!!』

私は今院長に頭を下げながら生きていた時に

一度はSEXしてみたいと思っていた女性たちの

顔と名前を次々と思い浮かべていた。

フフフッ・・・

ミノムシ・・・

いや俗名仲間義男のターンはこれからですよ~

フフフッ・・・

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン26 院長の力 終わり⦆



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俺は彼女の美智子さんがやっかいな病気にかかったと

思いここ最近ずっと悩んでいたが、美智子さんは実は

病気ではなく何か良からぬ物の影響で今の状況に

あるのではないかと高校時代の同級生であるゴリラこと

冨田武市に偶然出会い気付く。

奴は見た目こそゴリラのそれであるが奴曰く

何と奴はあのTVでも有名な霊能者の甲田福子さんの

甥っ子らしく奴はその叔母の血を色濃く受け継いでいるとの事。

俺は高校時代、このゴリラとそしてもう1人木林という男と

連むことが多かった。

ゴリラが言うには木林にもどういうわけか、そっち方面の素養が

あるらしく大手チェーン店のファミレスゲストでs昼食を

取りながら事情を話すと

やはり美智子さんは十中八九霊障なる症状との事。

ゴリラが木林を援軍として召喚すると言い連絡を試みる。

しかし木林はこれもまた俺たちの同級生で今はゴリラと木林の

大学の同級生でもあるのだが斎藤アズサと言う女子が最近

学校に来ておらず斎藤さんの家に様子を見に行っているとの事。

ゴリラは援軍を諦めたのだが偶然にも斎藤さんと俺の彼女の

美智子さんが現在、同じマンションに住んでいたらしく目的地が

同じマンションであった。

現地で久々に会う木林は相変わらず全身黒ずくめでグラサンを愛用していた。

懐かしい思い出話に華を咲かせる間もなく真剣な表情になる

ゴリラに俺は美智子さんが霊障たる症状であることに現実味を帯びてくることに

背筋に冷たいものを感じていた。

木林は車からバッグを取り出すと俺と武市に手袋のような物を片方づつ手渡す。

おいおいっキバよっ何故に年上の彼女も出来て幸せの絶頂にある

この俺がこのゴリラとペアルック手袋を身にまとう必要があるのだ?

と突っ込みたくなったが奴が言うにはこの手袋を嵌めれば

浮遊霊なる霊体をぶち殴る事ができるようになるらしい。

ゴリラも知っているみたいなイダさんという御仁が作成した物らしいが

俺はまず見えない物をどのように殴るのかとも思ったが既にこれらを

使用した経験のあるゴリラに木林の所作を見ながら見様見真似で

やってみることにする。

今は美智子さんを救うためなら霊であろうがノストラダムスの予言で

あろうが宇宙人であろうが何でも信じれるほど俺の心の敷居は下がっていた。

そして手袋を嵌めた俺は先にドカドカとゴリラらしくマンションの

玄関に向かい歩を進める冨田の後をついていくとそのゴリラの横を

駆け抜け走り抜けていく木林が更にその先に居てずっと俺たちの

様子をうかがうよう鍬を持っていた農夫風の老人を事もあろうか

蹴り飛ばす。

なっ!?・・・

俺は木林のあまりにもの傍若無人っぷりに開いた口がふさがらずに

高校時代にホームルーム中にガムを噛み、恩師の中辻大先生に

前に呼ばれ「口開けてみ~!」と言われ「あぁっ?」と口を

開けた耳南屈指のドアホの河下(サブカルチャーズマンション:

耳塚シリーズ【声を出すな!】

参照:http://sabukaru893.blog.fc2.com/blog-entry-74.html)

の様になっていたがその開いた口は木林に蹴られ散りゆく

花弁のように消えていくのを見てそれが幽霊であったことを

認識した。

木林の履いていた靴はこの俺と冨田が対で嵌めている

手袋と同じ素材。

奴が言うていた殴ると消えるは本当だったんだとこの目で

見てしまった以上信じるしかなかった。

それに加え俺は今までにこの両の眼(まなこ)に映った事の

無い幽霊という存在が普通に見えていた事にも驚き開けた口を

閉じるのと同時に

「あっ・・・

あの爺さん幽霊あったんかぁ・・・」

と漏らしていた。

そんな幽霊が見える?視える?とにかく視覚か知覚か

分からないが認識できるようになってしまった俺は

先に斎藤さんの部屋に猛ダッシュしていった木林に続き

ゴリラとマンション内に入る。

「穴どこにあんねん?

モツよこのマンション

ヤババイぞっ!

巣になりかけとる・・・」

ゴリラはエレベータの前で顔が半分焼けただれた

ボロを着た幽霊を右こぶしで殴りながら消え散って

いく霊を見下ろしながら言う。

「穴?巣?・・・

そっそれはこの不可解な幽霊どもが

何処からともなく湧いて出てくる

穴がどこぞにあり、そしてその穴により

この俺の愛しき美智子さんが住まわる

マンションがその幽霊どもの巣になりかけて

いる。

そういう意味か?お前はそう申すんけ?」

俺は愛しき美智子さんが住むこのマンションが

こんなボロくずのような存在の巣になりかけていて

ましてやそいつらが原因で美智子さんが今の状況に

あるなら許せぬと思い怒気を込めて冨田に詰め寄る。

「うむ。

さすがはモツ。

その通り。

俺の申した意味はお前の

申した通りで相違ないよ。」

しかし今エレベーターの前で冨田に殴られた

ボロを着た霊を見ただけで俺は何やら一物に

モゾモゾと尿意を感じるが

冨田はやけに落ち着いている。

こいつら・・・

高校の時からこういう物を普通に見て

こういうことを普通にしてたと申すんけ?

慣れすぎやろ・・・

俺の全く知らなかった分野に身を置き

今やその分野の知識や経験で俺の彼女を

救ってくれようとしている同級生を俺は

素直に尊敬する。

俺とゴリラはゴリラの提案で巣ならばエレベーターは

危険と言うゴリラのいう事を聞くことにし階段で2階まで

上がった。

階段から美智子さんが住む205号室までは幽霊には出会う事は

無かった。

そのことに急にゴリラが笑いながら

「ハハハハッ

あっあ~ん!爆笑っ!

木林の通った後は浮遊霊すら

おれへんよ~!

あいつは草刈り機かっ!

ガハハハッ!」

「そっそうか・・・

キバがあの靴で蹴りながら

ここまで来たと・・・

そういう事か?

おいっキバありがとう!」

俺は203号室の前で腕を組み

何やら考えている木林に礼を言うが

木林から帰ってきた言葉は

「開けへんよ~!

開くか~よっ!」

ちょっ・・・

どうやら斎藤さんの部屋の玄関が開かない

らしいがそれを俺にキレられても困る。

「モツよ。

美智子さんの部屋はどうやら

鍵がかかってへんみたいやな。

入るぞ・・・

お前から先に行ってくれよ。

俺美智子さん面識ないからな。

ああ・・・

あいつの事はほっといて

大丈夫やて。

自力で何とかしよるから。」

冨田のこういう事にかけての

木林への信頼は大したものだ。

まあ・・・

あの鍬持った農夫の爺さんの幽霊を

容赦なく蹴り砕く奴に心配は無用か・・・

そう思い俺は美智子さんの部屋の

玄関のドアを開けた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン27 浮遊霊VS武市&持村 終わり⦆



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鍵はかかってはいなかったが一応ノックはする。

コンコン

コンコン

やはり反応は無くインターフォンにも応じない美智子さん。

「出んか・・・」

冨田が低く呟く。

「まぁ・・・

ここ最近はいつもの事や・・・

入ろか・・・」

俺は少し引きつった顔で冨田にそう応えた。

俺はノックにもインターフォンにも応じない

美智子さんの部屋に入るため玄関のドアを開けた。

美智子さんの部屋の玄関は玄関からリビング、その先の

寝室が見えないようトイレにお風呂場が横並びにある

廊下の向こうに可愛いネズミの王国のネズミのカーテンが

吊るされている。

俺はドアを開けた瞬間、部屋の中が電気がついていないに

しても異様に暗く感じた。

暗く見えたのではなく暗く感じたのだ。

これは、ここに来る前に木林に蹴り倒された鍬を持つ老人や

エレベーターの前で冨田に殴り倒されたボロの男が見えた感覚に

近い感覚で暗く感じているような気がした。

「冨田・・・

何か暗ないか・・・?」

俺は不安になり冨田に聞いてみる。

「まさか・・・

この部屋か!?

モツ速攻美智子さんの

様子見てこい!?」

「えっ!?」

さっきまでドンと構えていた

冨田らしからぬ急かすような

口調で俺にそう言った。

「あっあぁっ・・・

美智子さん~お邪魔します~

賢二ですっ」

俺は玄関先で靴を脱ぎトイレ、バスルームを

横切りネズミのカーテンを開けリビングのドアを

開けた。

!!!

なっなんとっ!!

リビングのドアを開けるとテーブルの向かいにある

ソファに白のワンピース姿で寝ころぶ美智子さん。

そしてその美智子さんの頭の上で美智子さんを

ジーと眺める全裸の肌が異様に白い少年。

美智子さんのお腹を撫でている老婆。

美智子さんの腕にしがみつくスーツ姿の中年オヤジ。

そして美智子さんの足を取り舐めている口の裂けた若い女。

俺は驚き声も出なかったが後ろから来た冨田が

「モツッ!モツっ!!

しっかりせいっ!!

やるぞっ!

美智子さん大量に憑かれてるっ!!

追い払うぞっ!!」

そういって冨田がドカドカ部屋の

中に入っていくとまず美智子さんの足を

舐めていた口裂け女を手袋の嵌めた手で引きはがすと

壁の方へ向け投げる。

女は冨田に握られた頭から順に胴体、足へとかけて

散るように消えていく。

俺はその冨田の動きを見て我に返り冨田に続きリビングの

美智子さんが寝ているソファへ向かい美智子さんの手に

まとわりついていたスーツ姿の中年オヤジを手袋の嵌めた

右手でぶん殴る。

「おらっ!美智子さんに何してんねんっ!このオヤジッ!」

ガシュッ!

俺の右フックは綺麗にオヤジの側頭部をとらえた。

すると小気味の良い音と共にオヤジの霊は直撃した側頭部から

胴体、下半身とシュワシュワという音と共に消えていく。

冨田が美智子さんのお腹を撫でていた老婆を同じように

引きはがし壁に投げると老婆も冨田に掴まれた頭から順に消えていく。

後はこの全裸の子供だけやと思い俺は子供にナックルとは

多少心が痛んだが仕方ないと思い拳を振り上げた。

するとその全身白づくめの全裸の少年はのぞき込んでいた

美智子さんの顔から視線を俺に向け大きく口を開くと

その口の中は闇・・・

まさに闇の様に見えた。

口の中は少年の口の中である。

そこまで範囲は広くないはずだ。

子供ではなく大人だとしても人間の口の広さなど

たかがしれている。

しかし俺には少年の口の中はどこまでも続いている

深淵の闇の様に見えた。

『ルルルルルルル・・・・』

少年は開いた口からこの世のものとは思えぬ

声を発した。

いやこれは人が発する声ではない音だ・・・

しかも脳に直接響きその音を聞いていた

俺は意識が遠のいて行く。

「ゲホッ・・・くっ・・・

モツっ!そいつアカン奴やっ・・・

いけるかっ!?」

冨田も胃の辺りにダメージを受けたのか明らかに

この少年の音により何らしかのダメージを受けたようで

胃の辺りを抑え込み咳き込んでいた。

「あっあぁ・・・

とっ冨田っどっどうしたらええねんっ!

何かこめかみや耳のあたりがやたら痛いんやけど」

冨田はリビングの床に膝をつき腹を抑えながら

「モツッお前は耳やこめかみにくるタイプか・・・

その子供は他のカス霊と違うようや・・・

お前動けるんあったら手袋でどついてくれっ

俺霊感強いからさっきの音のダメージもお前より

デカいみたいや・・・」

冨田はかなり苦しそうに声を無理やり絞り出し俺にそう伝えた。

「おっおうっ!」

俺はふらつく頭を意識を集中し正気に戻し白い全裸の子供に

近づいた。

少年はまだ口を開けたままでその中の闇を見ていると

俺自身が今にも闇に引きずりこまれそうな気になる。

冨田がアカン奴言うくらいかやら・・・

このガキよっぽどアカン奴なんやろのう・・・

俺がそう思いながら近づいた時

『ルルルルルルルル・・・』

なっなんとっ!

少年の開いた口からまたあの音が鳴り響く。

俺は立っていることもままならなくなりその場に

ガクッと膝をつき頭を抑えて動けなくなってしまった。

「ゲホッゲホッ・・・

なんやこの子供っ・・・

おいっ!モツッモツッいけるかっ!」

冨田が俺を気遣い声をかけてくれているが俺は冨田の声に

応える余裕すらなく口から言葉を発しようとしたらこのまま

意識をどこかへ持っていかれそうな気がしてただ意識を

繋ぎとめるためだけに神経を集中していた。

すると

「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」

ソファで寝ていた美智子さんがさっきまで目は開いていたが虚ろな表情で

俺たちに気づきもしないでいたのに突然大声で悲鳴を上げた。

ちょっっちょっ・・・美智子さん・・・

俺の脳には美智子さんの悲鳴もあの少年の口から発する音と同じ

ダメージを与えられるような気がする。

「マ・・・マジか・・・」

冨田も胃に同じように美智子さんの悲鳴によるダメージを受けていたようだ。

「やっぱり・・この部屋・・・」

冨田がリビングの入口のドアの方を向き怯えたような声で

ドアと蹲る俺を交互に見ている。

なんと・・・

リビングのドアの前には4体・・5体・・・おそらくは

それ以上の老人や女性、子供の霊たちが這いながら部屋に侵入しようとしていた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン28 浮遊霊VS武市&持村2 終わり⦆



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「と・・・冨田っ!!
あっあれなんなよ~!」

俺は美智子さんの頭の横、白く全裸の少年の足元に
膝まづきながら痛むこめかみを抑え声を振り絞り
冨田に聞く。

「モツ・・・
やぱり・・・この部屋やっ!
この部屋が巣になっとる・・・」

美智子さんの部屋のリビングの入り口のドアに
群がる幽霊の数々。

俺はこれが現実か?
と思いながらその光景を見てこっち方面に
長けているはずの冨田ですらしゃがみ込み
腹を抑えるさまを見て、どうすれば良いのか
分からずに居た。

なっなんやねんっ・・・これ・・・?
夢か?夢なら覚めてくれっ!
いや覚めるべきよっ!
夢と申してくれ~!!

誰に言うわけでもなく俺は心の中で叫んでいた。

「モッ・・・モツよっ!多分そいつやっ!
そのガキなんとかならんのかっ!」

冨田が腹を抑えながら俺に叫ぶ。
冨田がこんなに腹痛に苦しんでいるのは
俺が高校の修学旅行の時に
当時流行ったゲームの召喚呪文のダイダラウェーブ
と叫びながら本当の腹痛で苦しんでいる放送部の貴公子こと
天野の腹の上で暴れていた時以来だ。

しかし今日とあの時では意味が違う。
ゲラ(笑い上戸)の冨田はあの時は爆笑により
腹痛に襲われていたが今日の冨田は俺がこめかみや
耳に受ける痛みと同じ理由で腹痛に襲われている。

間違いない。
そして冨田が言うようにこの子供。
何故に全裸で何故に口内がブラックホールの様に
なっているのかは謎であるがこいつが原因という事も
間違いないだろう。

この子供の声を聞いただけで俺たちは行動不能となるほど
動きに制限がかかる。

この子供はさっきまで美智子さんの周りにまとわりついていた
幽霊達とは違うらしい。

そして驚くべきことにさっき俺におそらく冨田も美智子さんの悲鳴
でもダメージを受けていた。

それは美智子さんがこいつらに憑かれる事により
なんらしかこいつら寄りの身体になってしまってる
という事か・・・

冗談じゃないっ!!ふざけんなっ!!

やっと出来た俺の彼女を・・
年上の眼鏡美人が俺は好きだった。
そんな超ストライクゾーンの彼女が出来た俺への
報いがこれかいっ!!

誰に対する怒りかは分からぬが俺は頼みの
冨田も腹を抱え蹲り、俺も動けぬ中、こみ上げる
絶望感が絶望を通り越し怒りに変わってきていた。

『賢二君・・・

賢二君・・・

助けて・・・』

「美智子さんっ!!
美智子さんっ!!」

美智子さんは先ほど大きな悲鳴を上げた後
目を閉じ確かに寝ている。
もはや寝ているのか気を失っているのかは
分からないが目は開いていない。
しかし今俺は確かに美智子さんの声が聞こえた。

俺はその美智子さんの声が活力となり何とか立ち上がることが出来た。
あまり怒りを表に出さない俺ではあるがこの時は鬼の形相をしていたの
だと思う。

俺は鬼の形相で白い全裸の少年の霊に近づくとその忌々しい口の中に
木林に借りた手袋を嵌めている右手をねじ込んだ。

「うらぁぁっっ!!このクソガキッ!ええ加減にせえよっ!!」

『ルッ‥・・ジジ・‥ジジ・・・』

少年の霊は口に手を突っ込まれ苦しそうに悶えているが
美智子さんをこんな目に合せ俺や冨田にまで訳の分からない
ダメージを与えたこいつを俺は許せなかった。

「何言うてるかわからんのじゃぁっ!」

俺は少年の口の中に突っ込んだ手を更に奥にねじ込むように
すると手が何かに吸い込まれていくような感覚に襲われ手が
取れそうな気がしたが怒りに震えている俺は片手で美智子さんが
助かるなら安いもんだと思い容赦なく手を押し込んだ。

『ジジ・‥ジジ・・・』

少年は機械音のような音を立てながら大きな黒い闇のような
口を開けたまま停止すると俺の耳やこめかみの痛みは治まっていた。

「モツッ!ナイスッ!男やっ!
ようやったっ!動けるぞっ!」

腹を抑えて蹲っていた冨田の痛みも治まったようでやはり
この少年が原因であったのだろう。

冨田は即座に立ち上がりリビングの入り口のドアから
次々と押し寄せてくる幽霊たちを手袋を嵌めた手で
掴んでは投げ掴んでは投げと排除していっている。

「当り前よ~彼女やられて
キレんかったら男ちゃうやろ~」

俺は冨田が動けるようになり少し安心し
先ほど聞こえた美智子さんの声はなんだったんだろ・・・
と思い美智子さんを見ていると
動かなくはなったが今冨田が掴んでは投げしている幽霊や
最初に俺たちが殴り倒した霊たちのように少年の霊が消えない
事が気がかりで

「と・・・冨田っ
このガキ消えへんねんけど・・・
これはこれでええんか?」

と恐る恐る聞いてみる。

冨田がボロい老人の幽霊の頭を
掴みながら俺を見る。

「なんやと・・・
散華せんのか?そいつ・・・」

「ああ・・・消えてないし
河下並みに口開けたままなんやけど・・・」

「おいおい・・・」

冨田が白い全裸の少年霊を見ながら
呆れたような口調になった理由は今
俺が絶句している理由と同じだった。

何と動かなくなった少年の霊の開いたままの口から
火傷をしたような手が這い出て来たと思うとそこから
這い出て来た手は軍服を着た兵隊風の霊だった。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン28 浮遊霊VS武市&持村3 終わり⦆



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「とっ・・・冨田ぁ・・・
俺今日お前におうたあたりの下りから・・・
これって夢やんなぁ・・・」

俺は白い少年の霊の大きく開いた
闇の中から出てくる兵隊の霊、その後からさらに
出てくる、白髪の老婆の霊・・・

それらを見ながら冨田に心の叫びをぶつけた。

冨田はリビングから押し寄せてくる霊たちを手袋の嵌めた
手で次から次へとなぎ倒しながら

「モツよっ!!俺もそう思いたいけど
これは、まさしくリアルよっ!!」

分かってはいたが当然の答えが返ってくる。
そうこれはリアルである。

「なんちゅうっ!!こんなふざけたリアルがあると申すんけっ!!」

俺はやけくそになりながら手袋を嵌めた手で、白い少年の口から
這い出て来た兵隊霊と老婆の霊に次々とモツムラナックルを浴びせると
霊たちは散りゆく花弁のように消えていく・・・

しかし俺の足元にはさらに白い少年霊の闇のような口の中から
新たに出て来た太った眼鏡をかけた霊が俺の足首を掴み悶えている。

「うっうおっ・・・うわぁぁぁ」

俺は太った眼鏡をかけた霊に足首から身体に
這い上がって来られそうになり、恐怖と驚きで
尻餅をついてしまった。

「モツ~!!」

冨田はリビングのドアの向こう側から押し寄せてくる
霊たちの駆除に手いっぱいで俺を助ける余裕が
無さそうで俺を見て心配そうな叫びをあげている。

あかん・・・
俺みたいな素人にどうこうできる
もんちゃうよ・・・こいつら・・・

俺は太った霊に身体に這い上がってこられて
半ばあきらめかけていた時、美智子さんの
部屋のリビングの向こう側の浴室か手洗いあたりで
叫び声が聞こえる。

「おのれら~!!どこから湧いて出てきてんねんっ!!
レディの風呂場はお前らの溜まり場ちゃうんやぞっ!!」

この声は・・・
俺は太った眼鏡の霊と更に白い少年の口から出て来た
2体の霊に乗りかかられ意識が朦朧としている中、俺は
その声を聞き、やたら全身を黒い服に身を包む、黒い奴を
思い浮かべていた。

「おっお~!!木林ぃぃぃぃ!!」

ゴリラ吠えてるなぁぁ・・・

俺は朦朧とした意識の中でゴリラの咆哮に黒い奴の姿を思い浮かべながら
目の前に来た気持ち悪いデブの眼鏡の霊の顔で意識が戻る。

「うおぉぉっ!きも~!!お前きも~!!
何じゃこらぁぁぁっ!!」

俺は力いっぱいその眼鏡デブを殴っていた。
眼鏡デブは枯れた花弁のように俺の目の前で散って行った。

すると俺にまとわりついていた霊たちも駆け寄ってきた
冨田に殴り消されていく。

「モツッ!しっかりせいっ!
意識しっかり持て~!!」

ゴリラが暴れている。
俺は大暴れするゴリラに腕を引っ張られ立ち上がらせてもらい

「すっすまん・・・冨田
意識が飛びそうになってたわ・・・」

「しゃ~ないよ。
初めての霊体験がこれではなぁ・・・
しかしこの部屋が巣あったみたいやなぁ・・・
あいつが来てくれんかったら数でやられてたわ・・・」

あいつとはあそこで容赦なく霊たちを蹴りまくっている
あの黒い奴。
木林がどうやら来てくれたらしい。
斎藤さんは無事やったんかな?
俺はそう思いリビングのドアの向こうでゴミくずのように
霊たちを次々蹴り消していく木林に白い少年の口から
更に出てくる霊に一撃を入れながら叫ぶ。

「キバ~!!斎藤さんは無事かぁ!?」

「おうっ!モツッ!生きてたか!?
武市もよう聞いてくれっ!
アズサの所に義男いてよ~!!
あのカスッ!!
あのカスはぼてくりまわしたけど
しぶとくて逃がしてしもたが・・・
今はアズサの部屋はなんもないっ!
このマンションの巣はここやっ!
お前ら見てへんかったんかよっ!
この部屋の風呂やっ!
ブラックホールみたいになっとる!!」

「やはりそこかっ!!」

冨田が木林が居るリビングの向こう側の廊下まで
走って行く。
俺もそれに続き美智子さんは気になるがひとまず
行くことにした。

木林が風呂場から次々に出てきている霊たちを駆除しながら
浴室にまで侵入し浴槽を眺めながら叫んでいる。

「あの白いガキの口とここか・・・
そりゃこの数にもなるわ・・・」

冨田が呆れたようにつぶやく。

「武市っ!!これのふたの仕方とか
わからんよな!?」

「ああ。今は無理や・・・
叔母や綾さんとか伊田さんなら
方法知っていたり道具も持っているかも
知れんが今は方法もわからんし道具もない!」

マジかよ~
そんなあっさりと・・・

俺は2人の会話を聞きながら風呂場を見て気分が悪くなり
すぐに残してきた美智子さんの事も気になったので
リビングへ戻った。

リビングでは白い少年の口から更に出て来た学生服を着た霊に
エプロンをした若妻風の霊がリビングから今度は廊下に迫ってきていた。

「武市っ!肉体労働やっ!
お前美智子さん抱えてアズサの部屋に先に
行っててくれっ!
あっちは今は安全やっ!
モツッ!モツッ!お前は美智子さん抱えて移動する
武市にカスどもがよりつかんように
排除していってくれっ!
俺はできるだけここに居るカスどもを排除した
らアズサの部屋に向かうからっ!」

木林はそう叫びながらリビングの中に入ってくると
目の前に居た2体の霊たちを容赦なく蹴りつぶすと
動かなくなったがその口から次々と、霊たちを出し続ける
白い肌をした全裸の少年に向かい蹴りを入れる。

「次から次へとカスども出しやがって!
お前はドラえもんかっ!!」

蹴りはヒットしたが少年霊は吹き飛んだだけでやはり消えない。

「なんや・・・こいつ・・・
義男並みに手ごたえないなぁ・・・
おらっ!おらぁっ!」

ヨシオ?さっきも言っていたがヨシオとは・・・
俺はそのワードも気になったがとりあえず今は
木林があの少年霊を倒してくれることを祈る。

木林は何度も少年霊に蹴りを入れているがやはり
少年霊は消えない。

「おいモツッ!いくぞっ!」

俺は木林の動きに目を奪われていたが冨田の声により
既に美智子さんをおぶっていた冨田に気づく。

「あっあぁ・・・」

俺は冨田に近づく霊たちを排除しながら美智子さんと冨田を
斎藤さんの部屋にまで連れていく任務があった。

俺は冨田に寄り添うように移動しながら木林が気になり
振り返ると木林に蹴られた少年の霊は宙に浮いていて
まだ消えずにいたが木林がその少年の霊に飛び蹴りを
加えようと飛び上がった時、木林の足は赤く輝きその赤を
装飾する用のさらに銀色に輝いているように見えた。

パシャ・・・・

ヒットした木林の蹴りにより今まで何をしても消えなかった
白い少年の霊は他の霊たちと同じように散りゆく花弁の
ように消え去っていった。

おっおおぉ・・・キバすげぇ・・・

「ふぅぅっ・・・やっと消えよった・・・
あとは風呂場か・・・」

木林のその声を背中で聞きながら俺は冨田をガードしながら
斎藤さんの部屋を目指した。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン29 黒い奴 終わり⦆





冨田の脇で、俺は近づく幽霊たちにモツムラナックルを
お見舞いしながら、美智子さんの部屋と同じ並びにある
203号室に住む、高校時代の同級生の斎藤アズサの部屋に向かった。

冨田に美智子さんをおぶわせておくのは気が引けるし
立場上いかがなものかとも思ったが、ガタイを考えた時に
木林が与えたこの役目は、適材適所であると改めて思った。

ゴリラにこそ相応しい役目であるだろう。

先に斎藤さんの部屋の前に、美智子さんをおぶった冨田が
着くと、俺が横から一応インターフォンを鳴らす。

「モツよ、あっちゃんも、おそらく正気やないっ
玄関開けてくれっ!」

既にマンションの2階の廊下にまで浸食してきている霊たちが
俺たちに近づいてくるのを見ながら冨田が叫ぶ。

近づいてくる霊たちを獣の・・・いや・・ゴリラのような形相で
にらみつけると俺たちに近づいてきていた霊たちが、怯えたように
踵を返し、隣の204号室の玄関をそのまますり抜け入っていった。

それを見て俺は、甲田福子さんの甥っ子と言うのは本当なんだと
改めて感心する。

204号室の住人に少し申し訳ない気持ちになり表札を見ると
【堀江】
と掲げられていた。

堀江さん、すんません!

と心の中で呟き俺は、斎藤さんの部屋の玄関のドアを開ける。

玄関を開け見える景色は、美智子さんの部屋と同じつくりの
マンションであるのに、先ほどの美智子さんの部屋と本当に
同じ並びにあるかと思うほど明るく感じた。

いや・・これが普通なんや、別段明るい言うわけやないし、さっきの
美智子さんの部屋がやたら暗かったんやなぁ・・・

俺は玄関先で一応

「斎藤さん~久しぶり~持村やで~
木林にこっちで待つように言われてるから
お邪魔するで~」

そう言いながら俺は玄関から手洗い、浴室を抜けると
リビングへ入る。

部屋はやはり電気もついていないがこの時間帯、そんなに暗くは
感じず、むしろ先ほどまで居た美智子さんの部屋と比べれば明るく
感じるほどの部屋に、先ほどまで居た美智子さんの部屋が異空間に
なっていたんだなと思わされる。

俺に続いて冨田も

「あっちゃん、お邪魔するで~」

と言いながら入ってくる。

斎藤さんはリビングのさらに奥のベッドのある寝室で
寝ているようで布団をかぶり顔は壁側を向いていたので
俺からは高校時代に比べ明るくなった髪の毛に包まれた
斎藤さんの後頭部しか見えなかった。

「寝ているようやな・・・斎藤さん」

俺は声を落とし小声で冨田にそう言った。
冨田も同じく気を失っている美智子さんを斎藤さんの
部屋のリビングのソファに寝かせる様に下ろすとさすがの
ゴリラも美智子さんをおぶったまま走り腰にきたのか
腰を抑えながらドッカリとソファの前のテーブルの横に
座る。

それを見て俺も冨田に向かい合うように腰を下ろした。

「冨田ぁ・・・美智子さんは
もとに戻るんやろかぁ・・・」

今日この小一時間ほどで起きた事が、昨日までの俺の生活とは
かけ離れていて俺はいろいろ知りたいこと聞きたいことがあったが
今率直に思う事を冨田に聞いてみた。

「う~ん・・・
こればっかりは、本人の霊的な耐久力や
精神力によるからなぁ・・・
普通は日が経てば少しづつは元の美智子さんに
戻るはずなんやが・・・
あっちゃんにしても美智子さんにしても
言わば俺や木林と違い、お前と同じ普通の人やからなぁ・・・
やっぱりそんな人には精神にかかる負荷が大きいと
思うわ・・・」

冨田が神妙な表情で俺を見ずに俯きながら小さな声で俺の
問いかけに応えた。

「そうかぁ・・
でもよ~美智子さんも・・・
それに斎藤さんももうこんなところに
住ませておけんよのう~」

俺はまた素直にそう思う事を言う。

「ああ・・・
完全に穴が閉じたわけちゃうやろうし・・・
俺らが一時的に排除してもあいつら
浮遊霊と言うより浮遊念やからなぁ・・・
恨みや辛み、妬みや蔑みという人のマイナス感情は
今も昔もこの世から無くならん。
そんなもんを抱えたまま死んでいった
人はゴマンとおるやろし、俺の予測ではあの
風呂場の闇や白い全裸のガキの口の闇、
あれはそういった感情を抱えたまま
死んだ奴らを無限に呼び寄せるもんやと思うわ・・・」

冨田の言っている言葉は俺には理解できにくかったが
言っている意味は何となく伝わった。

冨田の言っている内容だと結果、このマンションは今後も
美智子さんや斎藤さんにとって危ない場所であるのには
変わりがない。

「そうかぁ・・・
かと言って現実問題・・・
俺も今まだ実家やし・・・
しかもいきなり美智子さんと同棲というのもなぁ・・・」

「あっちゃんの事もあるしなぁ・・・
そんな難しい問題は木林の領域よ・・・
奴が戻ってきたら、奴も2人を今ここに
住ませておくことは危険と感じているはずやから・・・」

冨田がやっと顔を上げ俺を見ながらそう言った。
その冨田の目が何やらチカチカ点灯しているように
見えたのは俺の錯覚か?それとも今日のこの経験に
より俺もこいつらのように、もう昨日までの俺とは違う俺に
なっているのかは今の俺には解るすべもない。

「そうやのう・・・しかしキバは変わらんなぁ・・・」

俺は久々に会った同級生との再会がこんな形で
残念ではあったがこいつらが居なければ美智子さんは
取り返しのつかないことになっていたかも知れないかと
思うと、こんな形で再開出来たことは何かの導きかも
知れないとも思い感謝する。

そんな中、俺と冨田の間に少しの沈黙が流れたが、斎藤さんの
玄関を勢いよく開けた人間により静寂にとびっきりのやかましさ
が加わる。

「あいつらウジャウジャきもすぎるんよ~!
向こう粗方片付いたけど、キリ無いから
もうほってきたわ~!!」

俺と冨田が寝ている斎藤さんに気遣い小声で会話を
交わしていた事に意味があったのかと思うほどの大声で
叫びながら木林が斎藤さんの部屋に到着した。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン30 斎藤アズサの部屋にて 終わり⦆






木林が斎藤さんの部屋に来てから奴が語った事は衝撃の事実であった。
木林が何度も何処にぶつけたら良いか分からない振り上げた拳を
何度も振り下ろしながら語った内容では、信じがたいことだが
まずは生きている人間を犯せる幽霊が居る事。

幽霊を殴れる方法があるのだから、幽霊側から
生きている人間側に触れれる事ができる霊たちが居ても
おかしくはないか・・・

俺はその部分に関しては、今日不思議な手袋の力を
借りたとは言え、自分自身の身で体験した事であるから
納得はした。

そして木林が何度も拳を振りあげては下ろしを繰り返しながら
語った事は、今日俺と冨田が美智子さんの部屋で白い全裸の少年の霊を
始め湧き出てくる大量の霊たちと戦っていた時、横の横の斎藤さんの
部屋では斎藤さんが幽霊に犯されていたとの事・・・

俺は不謹慎にも今、このリビングの向こう側で寝ている斎藤さんが
幽霊に犯されていた事を、無意識に想像し同級生の在られも無い姿を
思い浮かべ首をブンブン左右に振りながらイメージを振り払う。

そして木林がここからは怒りを抑えながら俺を直視できないのか
奴が外していたサングラスをかけてから俺を直視しながら言う。

「おいおい・・・
キバよ~俺が太陽のようにまぶしいのか?
それとも何や、俺はそこまでまだ剥げてもないやろ?」

あまりにも深刻で突拍子もない話にこのコンビが俺の
知っている高校時代の2人らしからぬ重苦しい空気を作るので
俺の方から耐え切れずに冗談を挟むがやはり俺も冗談を
言えるテンションでは無かったようで声が震えていた。

しかし俺の冗談を冨田が拾ってくれた。

「モツよ・・・
お前はいける・・・
危ないのは俺や・・・」

冨田は口調こそ真剣であったが
それは今の会話の流れであると
頭皮の事を申しているようであった。

すると木林がさっきと同じ真剣な口調で

「ああ・・・
武市は確定や・・・
浜吉に続く第二の犠牲者に
なることは間違いない」

ぷぷっ・・・やはりこいつらは
変わらんな~と俺も高校時代と
変わらん2人に吹き出しそうになったが
木林がその後続けた本題が俺の脳天を
金槌でいや鉄球でぶち殴られたほどの
衝撃を与えた。

「いや・・・モツよ・・・
ゲーハーの事は明日で良いからさ~」

俺は何で今になって標準語やねんという
ツッコミを入れるタイミングを木林の真剣さ
に押されて入れれずに

「そのな・・・
美智子さんのことなんやが・・・」

俺は胡坐をかいていたが正座しなおし木林に向かった。

木林はソファで寝かされている美智子さんをちらりと見る。
おそらくは寝ている事を確認したのであろう。

「美智子さんもアズサと同じくな・・・
おそらく・・・
美智子さんが普通じゃなくなったんは
多分そのせいや・・・」

木林がそれまで真剣に俺を見据えていたが
視線を落とし俯いてしまう。

「おいおい・・・
キバよ・・・
ちょっと・・・冗談やろ~
するとなんなッお前は
美智子さんがどこのどいつか
分からん訳の分からん幽霊に
犯されてしまったと・・・
お前はそう申すんけ!?」

俺は寝ている2人の事も気にならないほど
動揺してしまい声を荒げて木林の胸倉を掴んでいた。

木林は俺に胸倉を掴まれても何も文句は言わず
ただされるがままいる。

「なあっ!冨田よっ!
お前もそう申すんか!?」

俺は涙ぐみながら冨田を見るが冨田も無言で
俺と視線を反らした。

俺は木林の胸倉を掴んでいた手を放し
天井を見上げていた。

「オーマイゴッド!!!」

思わずそう叫ばずにはいられなかった。
するとしばらく沈黙していた冨田と木林のうち
木林が口を開く。

「武市にはすでに遭遇した事は
話していたんやが・・・
モツよ・・・
もし美智子さんやアズサを・・・
やった奴が分かってまだ浮遊霊として
徘徊してるなったら・・・
仇ていうのもおかしいが・・・
やりにいくんあったら、ついて来るか?」

「なんとっ!?
それでは今日・・・
斎藤さんを犯した相手と
美智子さんを犯した相手は
同じと!?
そう申すんか?」

「申す・・・
本人の口から聞いたからな・・・
死人のくせに一丁前に
性欲だけはあり腐るんよあいつっ!!」

俺はまた興奮して木林の両肩を掴み
揺すりながら

「それじゃあっ!なにかっ!
お前はそいつを取り逃がしたとっ!!」

木林は少しの間悔しそうに
俯きながら

「・・・スマン・・・」

とだけ呟いた。
俺は木林を掴む手を冨田に落ち着けと
ばかりに静止をかけられ木林から手を
離した。

「いや・・・俺の方こそスマン・・・
お前の戦いっぷりみてたから・・・
お前が取り逃がすというくらいの
奴やから余程、ほかの霊たちとは
違うんやろうなぁ・・・
お前も悔しいのに・・・
スマンなキバ・・・」

俺は冨田に制されてようやく落ち着き
本来なら斎藤さんがやられていた現場を目撃し
取り逃がしてしまった木林の方が悔しいであろうと
思い反省する。

「モツよ・・・
俺らの知ってる奴やねん・・・」

木林が拳を握りしめながらそう言う。

「えっ?何がや・・・?」

木林がギリギリと歯を食いしばる音を鳴らせ
それ以上は何も言ってくれない。
するとそれを見かねて冨田が口を開いた。

「ヨシオや・・・
俺らの高校時の副担・・・
古典の仲間義男よ・・・
あいつ死んだみたいやな・・・
それで浮遊霊になって・・・
どこぞの神格並みの強い霊力を持った
輩に色情霊化されたみたいや。
こいつ(木林を指差しながら)のバイト先の
女性のお客さんもヨシオにやられてんねん。
西口さんも狙われた・・・
こいつも相当悔しいんやぞっ!」

冨田も珍しく怒りを露わにしている。

「モツよ…お前も美智子さんの
事で腹立つやろうけど・・・な・・・」

その後静かに冨田がそう続けた。
俺は木林と同じように握りしめた拳の
振り下ろす先が無い事に憤りを感じ
その後、俺自身が言ったのか俺の中に
居る誰かに言わされたような感覚がしたが

「冨田よ・・・
俺にあいつらと戦う技教えてくれ・・・
頼むわ・・・」

俺はそう言い冨田に土下座をしていた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン31 決意 終わり⦆




プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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