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扉シリーズ 第2.8章 ロビンフッド3

ミナコさんとユリさんの

前で俺が産まれた年の

昭和の名曲

なごり雪をなんとか歌い終えた。

俺は歌っている最中に

店に入って来てくれた

最近では俺が担当になっている

芳恵さんと幸子さんという

2人共バリバリの

キャリアウーマンである

OL2人組に

BOX席で接客する事になった。

ミナコさんには

「ヒデ君頑張りなさい」

と激励を頂き

ユリさんからは

「ヒデ君

歌凄く良かったです。

あなたの事興味あるから

今度は1人できますね」

とBOX席に移動するように

マスターに指示を受けた

俺がBOX席に行こうと

カウンターを出た時に耳元で囁かれた。

(うお~エロ女教師全開やんけ~

ユリさんの色気はマジでやばいっ!!)

プライベートでこんなシュチュエーションに

出会いて~などと

そんな事を思っていた俺ではあるが

今は悲しいが仕事中。

ロビンフッドのヒデであるから

興味を持たれオカルト好きの

3流大学生の木林博喜に

興味を持たれたわけでは無いのだと

図には乗らずに姿勢を正し

「恐縮ですっ

ありがとうございますっ!」

とお辞儀をしてミナコさんと

ユリさんの接客をマスターと

これもまた俺が歌っている最中に

出勤して来てくれた左官業の

仕事をされている先輩

浩二さんが来てくれたので

浩二さんとマスターが色気美女

2人組の接客をしてくれることになった。

俺は最近ヒカルさんに継ぎ俺目的で

来てくれるようになっている芳恵さんと

そのお連れ様の幸子さんが

先に座っているBOX席に

行き膝をつき挨拶をする。

「芳恵さん、幸子さん

いらっしゃいませ。

今日は仰って頂いていた通り

来てくださって僕もめっちゃ

嬉しいですよっ!」

マスターや浩二さんのように

きちっとした挨拶ができない

俺だがマスターはヒデ君は

それで良いとお客さんもそういう

若干砕けた所に初々しさを感じ

指名してくれてるからと

言ってくれていたので浩二さんから

挨拶の仕方も習いキチンとした

挨拶も出来るようになっていたが

俺は俺らしく通していた。

「きゃ~ヒデ君~

今日も可愛い~

別の人と仲良くしていたから

やきもちやいてたんやで~」

多分居酒屋で食事がてら

飲んできた後に寄ってくれて

いる芳恵さんがソファに座る

2人の斜め前の四角の椅子に座る

俺の袖を引っ張る。

芳恵さんは26歳のOLで保険の

仕事をしていると言っていた。

見た目からもう派手な感じの

今日も胸元が開いた白の半袖ニットに

水色のかなり短めのタイトスカートに

素足とこちらも色気全開なのだが

凄く積極的なお姉さまで実はヒカルさんと

この店で知り合ったらしいが

かなり仲が悪く俺は2人が同じ日に

店に来ないように上手く調整していた。

幸子さんは芳恵さんより2歳上の28歳で

銀行員。

学生時代の先輩後輩の間柄らしいが

もう結婚して3年になるらしいが

こちらは芳恵さんに付き合わされて来ているようだ。

性格は芳恵さんと正反対で酔って

乱れてしまう芳恵さんの保護者役のような

感じに見える。

1度芳恵さんがお手洗いに行き

幸子さんが1人の時に俺も気になって

いたので

「幸子さん

無理してお店に付き合わされて

いるんじゃないですか?

ご主人もいらっしゃるのに・・・

大丈夫なのですか?」

と店の営業的にはそんな事聞いたら

アカンやろという事を聞いてしまったが

その時幸子さんは

「ウチも色々あるからね・・・・

私も楽しんでいるし良いの。

ヒデ君って優しいのね。

ありがとう。」

と飲んでもいつも素面な

幸子さんがしっとりと

応えてくれたあの時の寂しそうな

表情が何だか凄く大人を感じさせられ

幸子さんに興味を持ってしまった。

しかし芳恵さんが戻って来ると

幸子さんも芳恵さんを立て

俺との会話を控えるのだがそれは

それで寂しくもあるが実際俺を指名

してくれているのは芳恵さんなので仕方が無い。

幸子さんはいつも保守的な服装で

今日も紺色のリクルートスーツ姿で

来てくれている。

俺は

(ご主人居るのに・・・

帰宅せずに仕事帰りに

そのまま店に

来てくれてるのかな?)

と思っていたがそこは

聞けずに居た。

俺は芳恵さんに

大人仕様とバッチリ決め込んだ

黒のスーツの袖を掴まれながら

お二人の飲み物を作っている。

「なあなあヒデ君~

ヒデ君って心霊スポット

とか行った事ある~?」

(何!?

心霊スポットとな!?

芳恵さんアンタこの

木林にそげなツボな話を

振れるレディであったのかい?)

と仕事中でないならこのような

口調で瞬時に返していたであろう

俺だが今は一応仕事中で

接客中。

そこは俺もわきまえて

「心霊スポットですか!?

あっはい・・・

一応大学の友達にそういうのが

好きな奴が居まして・・・

(内心では自分も好きやろ!?

と突っ込むがここは一応

話の流れ上食い付き過ぎるの

も良くないな。とりあえずは

芳恵さんの話を全て聞くべきと

判断した俺)

そいつ見た目はただの

ゴリラなんですけどね」

と俺は食い付きたい衝動をずっと

堪えながら話を聞く体勢を整える。

「ふふふっ

そのお友達見た目ゴリラ

なの関係あるの?」

俺の芳恵さんへの返答に

芳恵さんの隣に座っている

幸子さんが先に食いついてくれた。

「ハハハッ

そうそうっ!もうヒデ君

さらっという事が私らの

ツボにいっつも入るんやって!」

俺は芳恵さんに背中を

バシバシ叩かれながら

(芳恵さんの背中叩き

あのアホのアズサより

痛いんよな~

てかアイツ最近学校

来てへんけどどうしたんやろ?

くしくも芳恵さんの言う

心霊スポットの八龍に

行って以来来てへんのが

気になるな~)

俺はよそ事を考えながら

既に酔っていて力の

加減が出来ていないアズサ

以上の芳恵さんの

平手を背中に浴びながら

笑顔で芳恵さんと幸子さんの

手前にあるコースターに

ブランデーの水割りを

作り差し出した。

「それでね。

ヒデ君。

そのゴリラ君とは

どの心霊スポットへ

行ったの?」

(もしや幸子さん

かなりのオカルト好きか!?

俺の完全な独断と偏見やが

切れ長の瞳をした美人は

オカルト好きもしくは霊感女の

可能性が極めて大という持論があるか

らなぁ

芳恵さんのようなテンション高い系

の可愛いタイプはあのアホアズサと

同じで霊感無しの怖がりで豚に

追いかけられるくらいが籍の山やがな)

そんな失礼極まりない事を考えながら

いつもはしっとりと大人しく

お酒をたしなむ幸子さんの切れ長な美しい

瞳が今日はやけに輝いている事に

同じオカルト好きを見つけた気持ちになり

俺は仕事ぬきにこの幸子さんへさらに興味を

持ち出していた。

⦅扉シリーズ 第2.8章 ロビンフッド3 終わり⦆



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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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