2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

扉シリーズ 第2.8章 ロビンフッド6

陽子さんの大きな胸の乳圧を

腕に感じながら俺は車に陽子さんを

乗せるわけには行かないので徒歩で

陽子さんを自宅のマンションへ送る

為に今街灯もほとんどない寂れた

民家が立ち並ぶ通りを歩いている。

車では12~3分の距離なので

あるが徒歩だとやはり30分くらいは

かかりそうである。

「きゃっ!

何か今あの家の

門の中に何か見えた~」

腕に絡みつく乳圧が強くなるのと

同時に陽子さんと俺の距離が

さらに縮まる。

これはこれで嬉しいのだが

やはり俺はアズサ同様

怖がりの女性は苦手のようだ。

正直一緒に歩くと歩きづらくて

仕方が無い。

アホアズサなら煩い!

何もおらんやないかっ!

と一喝もできるが

年上のレディであり

無事に送り届けると約束

した手前そういう訳にも

行かずに俺は

「そうですか?

ほなちょっと

見て来ますさかい

ここで待っててくださいね。」

と陽子さんに言うが

「いや~

ヒデ君と離れるの

怖いよ~」

俺は仕方ないな~

と思い腕に乳圧を感じながら

何も無いと思うが恐らく人の

住んでいないであろう民家の

門の中を調べに行くことにした。

「まあ。

どうせ前通らなアカン

わけやしほな陽子さん

外側歩いて下さい。」

と俺は散々良い思いをした

右腕に左腕にもええ思い

さしたってなと心の中で

言い陽子さんを俺の右側

から左側に移動するように

言い今度は左腕に乳圧を感じ

ながら陽子さんが何か見えたと

言ったとても人が住んで居なさそうな

民家の前に歩を進める。

俺も武市程では無いが

ある程度ややこしい者が

そこに居るならば感じることは

できる。

今俺の妖怪センサーもとい

霊体センサーは反応していない。

あの民家には何も居ない。

そう思いながら左腕に感じる乳圧が

歩くたびに強くなる事だけを感じて

居た時・・・

うん?

霊の類はおらんが・・・

陽子さんの言う事も

まんざら見間違いやないかも・・・

今度は俺の武術経験者としての勘

生きた人で怪しい者、俺に敵意のある者

何か存在が不愉快な者がそこに居ると

いう気配を感じる。

いてるな~

これ何かおるわ・・・

「陽子さん・・・

俺から離れんどいて下さいね。

あの家の前はもう素通りしますから」

「えっえっ・・・

何か居るの?

ヒデ君怖いって~」

左腕に感じる乳圧は陽子さんの

豊満な両胸に俺の左腕が挟まれる

形になりさすがにこれだけくっつかれると

あの民家に何かが居ても瞬時に動けそうに

無いが猫かこの辺ならまだイタチも

居るかも知れんしと思いながらその民家の

前を通過した時・・・

ガサガサガサッ!!!

何かが突然暗闇から出て来た。

そしてその何かは俺の足に体当たりを

食らわせるとそのまま陽子さんの左腕に掛けて

いたバッグを引きむしるように取り

猛ダッシュで俺達が歩いてきた道を

国道へ向かい駆け抜けていく。

ドサッ!

「きゃ~!!

痛いっ!!

あっ私のバッグ!!!」

陽子さんは何者かにバッグを

引きむしられた時に尻もちを

ついていて俺は陽子さんに駆け寄り

腕を引っ張り起きる手助けをし

「あのカスッ!!

あっ陽子さん大丈夫ですかっ!

俺あいつ追いかけますから

ここで待っててくださいねっ!」

「うんっ・・・

ヒデ君気をつけてねっ!」

陽子さんのバッグをひったくった

何者かは国道へ向かい走っているが

見た感じはそんなに進んでいないように

見える。

あいつがバテるまで追いかけたる。

俺は猛ダッシュでそのひったくり野郎を

めがけてダッシュする。

辞めてずいぶん経つが膝はもう大丈夫。

現役の頃のようなスピードは出ないであろうが

あんなひったくり野郎には負けんっ!

俺も元陸上部のはしくれ。

しかもま1ギリギリ10代、走って走れんことは無いと

思い今まででないくらい思いっ切り走った。

走りながら俺は

そういや~武市が今までで1番速かったときは

確か俺と仲代と一緒に3ケツしてバイク捨てて

警察から逃げた時あったな~

俺らプライベートでの方が速いやないかっ!

とそんな事を思い出しながらひったくり犯を追う。

「こら~待てっ!待たんかっ!

おのれっ!レディのバッグを

盗むのも許せんが突き倒して

陽子さんが怪我してたらこのカス

原型とどめておかんからな~!」

俺は見る見るうちに距離を詰め

おそらくは高校1年生の初めての

地区予選の最初の200メートルを

駆けた時以上のスピードが出ていたと

思う位身体が動きひったくり野郎の

背中が見えてくると俺は飛んだ。

そしてそのままひったくり野郎の背中

めがけて飛び蹴りを食らわせた。

「うら~!!

往生せいっ!このカスがっ!!」

ヒュンッ!!

ガスッ!!

「うぎぃぃぃっ!!」

ひったくり野郎は陽子さんの

バッグを手から離しその場に

前のめりで倒れた。

「オラッ!

おのれコラッ!

何さらしてくれてんねんっ”

このボケがっ!

壊れたプラモのように

バラいたるさかい覚悟せいよっ!」

倒れ込んだひったくり野郎に

ストンピングをかましながら

俺はみすぼらしカジュアル系の

服がボロボロで綻びもできている

ような服装の意外と若いひったくり

野郎が亀のようになり丸まって

「すんませんっ!すんませんっ!

ホンマすんませんっ!」

と謝りながら素直にストンピングを

受けているので無抵抗な輩をいたぶる

趣味も無い俺は怒りも冷めてくると

陽子さんもやっと俺においつき

この丸まっている痩せた亀が落とした

陽子さんのバッグを手に取り

「ヒデ君・・・

もうバッグ戻ったから・・・

良いよ・・・

許してあげたら・・・」

と俺の後ろで不安そうに呟く。

「あっ・・・

はい・・・

そうですね・・・・

おいっ!こらっ!

お前どこのどいつなっ!

警察に突き出したる!」

と痩せた丸まっている亀の

胸倉を掴み上げて

どんな面してんねんコイツと

思い見てみると・・・

そのひったくり亀は

「あっ・・・

あぁ・・・

キバ~?」

ひったくり亀は俺を見て

予想以上に高い声でそう言った。

俺をキバと呼ぶ奴は耳南の

同級生に他ならぬ・・・

まさか俺の青春のひと時を一緒に

刻んだあの耳南の同士に

こんなコソ泥みたいな真似する奴が

いるはずが・・・

俺は現実逃避したい気持ちを抑え

そいつの顔をよく見た・・・

髭が伸び元々痩せていたであろう

頬はさらにこけているが・・・

「おっ・・お前っ!!

毛じらみ!

ケジスケかっ!」

何とひったくり犯の正体は俺の

耳塚南高校の同級生。

石藤啓介(いしとうけいすけ)であった。

啓介は俺達、麻雀を始め様々な遊びを

よくしていた

【三出倶楽部】(サブカルチャーズマンション

耳塚シリーズ参照)

の隼メンバーでもあった男で麻雀の

牌の1策に似ていると言われてから

毛じらみと言うあだ名がつき啓介と

文字られケジスケと呼ばれていた。

元々は吹奏楽部の副キャプテンも

勤め確か吹奏楽の経験を活かし

自衛隊の吹奏楽団に入ったと聞いて

いたが・・・

何故いまこのような姿になっているか

俺にはさっぱり想像がつかなかった。

俺は啓介を起こし陽子さんに事情を

説明し民家の通りを過ぎた所の

公園で陽子さんと3人でベンチに座ると

缶ジュースを陽子さんと啓介にそれぞれ

手渡し啓介から事情徴収をすることにした。

⦅扉シリーズ 第2.8章 ロビンフッド6 終わり⦆
ANIME RANKING アニメ・同人・コスプレ専門サイト


コメントの投稿
非公開コメント

プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
扉裏口通過人数
スポンサーリンク
ランキング
にほんブログ村 小説ブログ ライトノベル(小説)へ
にほんブログ村 アダルトブログランキングへ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
QRコード
QR