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扉シリーズ 第2.8章 ロビンフッド8

ケジスケ襲来と言う霊障を

見事ウルトラC並みの対応で

切りぬけた俺はそのまま

麗しきレディの陽子さんを

無事に自宅まで送り届けるという

任務を遂行しつつ暗すぎるために

i依然不気味な夜道を歩いていた。

ケジスケをロビンフッドの

マスターに引き渡した公園から

陽子さんのマンションまでは

何事もなくたどり着いた。

サンハイツ鶴澤。

陽子さんが1人暮らししている

マンションである。

北尾やヒカルさんが住む

スカイハイツ鶴澤のような

高層でオートロックでは無いが

陽子さんも体育大学の学生時代の

ワンルームではなく社会人となり

引っ越して住み始めたマンションである

のでそれなりの家賃なのだろうな?

と俺は6階建てのサンハイツ鶴澤を

見上げていた。

確か陽子さんの部屋は403・・・

何か今陽子さんの部屋の中に

不気味な影が見えた?

いや厳密に言えば見えるはずは

無いので感じたのだろう。

俺は陽子さんの部屋を見上げて

何やらついこの間北尾の部屋に

乗り込んだ時のような嫌な

違和感を感じた。

「あっ陽子さん。

お疲れ様でしたっ

車は俺

明日大学昼からなので

朝取りに行きここに停めて

おきますから」

陽子さんがマンションの玄関口で

集合ポストに入れられている

いかがわしいチラシをまとめて

ゴミ箱に捨て必要なものを

一時はケジスケこと石藤に

摺られたバッグに入れた。

「うん・・・

それでも嬉しいんだけど・・・

ヒデ君。

私今日何か怖いというか

不安で・・・

結局あの子はヒデ君の

お友達でヒデ君のお蔭で

私も無事だったけど・・・

だから・・・

もう少し一緒に居てっ

お願いっ

コーヒーでも飲んで行ってよ」

と陽子さんが俺のスーツの袖を

引っ張りながら不安そうな

表情でそう言う。

6歳も年上でヒールを履けば

俺よりも背が高い陽子さんが

やけに可愛く見える。

確かにそうだと思う。

暗闇でいきなり浮浪者まがいの

ケジスケに体当たりをされ尻もち

まで付きそのうえバッグまで

ひったくられた後なのだ。

不安な気持ちは収まらないであろう。

普段なら俺の倫理観と燃える下心を

戦わせるところではあるが今日は

陽子さんの部屋に見える

【何か】

も気になるしこの不安そうな

表情の陽子さんをこのまま

1人で部屋に帰らせる事など

俺の武士道に背く行為であるので

出来るはずも無く燃える下心の

大圧勝にて俺は2つ返事で

陽子さんの部屋でコーヒーを頂く事に決めた。

「そうですね・・・

そりゃあんな目にあった

後じゃ不安だと思いますし

ほな陽子さんの部屋で

コーヒーでも頂いて

帰ろうかな?

ハハッ

陽子さんが安心して眠るまで

傍で居ますよ俺」

右腕の袖を陽子さんに

摑まれていたので

左手を後頭部に当て頭を抑えながら

年上のレディの部屋に初入室となれば

さすがに緊張もするし興奮もするので

動揺をばれないようにしながら冷静を装った。

「ホントッありがとうっ!

ヒデ君!本当に頼りになるわっ

嬉しいっ!」

そう言って陽子さんはまた

再びこのマンションの前まで

の間そうしていたように俺の

右腕にしがみつくように腕を組んできた。

はうっ!にゅ・・

乳圧復活よ~!

しかも今から陽子さんの

スィーティールーム

に侵入しようとしてる

道中でこの乳圧は

ジーマーでバーヤーやないか!

(木林&武市語で

マジでヤバイの意)

俺は右腕に再び乳の圧・・・

つまり陽子さんの胸の圧力を

感じながらエレベーターに乗る。

そらこんなバイヤー(やばいの意)

なシュチュエーション

心の中での気持ちも北尾口調になるわっ!

俺は動揺していてもアホである事には

変わりなくそんな事を思いながら

エレベーターの陽子さんが4階を押した

はずなのに付かないという意味不明な

エレベーターに不信感を感じさらに

俺が4階のボタンを連射するもランプが

付かない。

仕方ないのでいったん降りてみるか

と思いエレベーターを降りる

事にする俺と陽子さん。

「あれ?

なんでや?

陽子さん

一旦降りましょか?」

「うん・・・・

故障かな?」

そう言って俺は陽子さんと

一旦エレベーターを降りると

エレベーターは独りでに上へと

動いて行った。

なんやねん!いったい・・・

俺は何か嫌な予感がしていたが

俺が何か言うたり不安そうな

表情を見せたりすると陽子さんに

余計不安な気持ちを与えてしまうので

ふふふ~んという表情で口笛を

吹きながらエレベーター早く来いよ~

お前何でいっつも四角い図体してんねんっ!

とエレベーターに理不尽極まりない

念を送っているとやっとエレベータが

来たが何やら人が乗っているが1階で停り

エレベーターのドアが開く。

うん?

俺は何かエレベータの中が暗く感じたが

人は乗っているしかも4人。

こんな時間に?

とも思ったがこの人たち

どうやら家族のように見える。

1人は40代くらいのおっさん。

おっさんは俯いている。

もう1人はおっさんの奥さんか?

30代半ばくらいのレディ。

レディも俯いている?

なんでやねんっ!

そして10歳くらいの少女と

5歳くらいの男の子。

共に俯いている。

どんだけ根暗な家族やねんっ!

と思いながら4人組を眺めていると

おっさんが俯いたまま手を出し

人差し指で俺を差した。

なんやこのおっさん・・・

俺は不気味に思い背中にじんわりと

冷たい汗を感じるが

こいつ喧嘩売ってんか?

とも思うがこんな家族連れのおっさんが

そんな事はせんやろと思っていると

おっさんは俺を差した指を下に向けた。

ああ・・・

エレベーター下に行くという意味ね。

そう思い俺はホッとするが

右手に感じていた陽子さんの乳圧が

さらに強くなっている。

何か陽子さんもこの家族を不気味に

感じているのだろう。

夜逃げかこいつら?

そう思っていると

奥さんらしきレディも

俺を指さし

その指を下に向けた。

子供たちも同じようにする。

あ~だから解ってるって!

下に行くんやろ!

陽子さんのとてつもない

乳圧に震えを感じる。

仕方ないので俺が口を開く

「あっすんません。

僕ら4階なので・・・」

そう言うとエレベーターは閉まり

エレベーターは下に動いて行った。

「なんなんすかね~?

あの人ら・・・

まさかこんな時間やし

夜逃げとか・・・?

ははっ」

俺が陽子さんの強くなり続ける

乳圧から陽子さん怯えてるんかな

と思い少し笑かそうと思いそういうと

「うそ~!!!!!」

陽子さんが急に悲鳴を上げる。

「えっ?えっ?

マジで夜逃げ!?」

陽子さんが尋常じゃない声を

上げるので俺もドキッとなり

何かまずい事言ったか俺?

と思いながら陽子さんを見る。

「ヒデ・・・く・・・ん

ここ・・・」

ゴクリと唾を飲み

とっくに酔いが覚めやや

青白い陽子さんの顔色に

何があったんだと思い

陽子さんの言葉に耳を傾ける俺。

「地下なんてないのに・・・

いや~!!!」

えっ?

今陽子さんは地下が無いと言った。

そうか?

陽子さんのマンションは1階から6階で

駐車場は屋外。

地下に駐車場があるようなマンションではない。

というとあの家族は・・・

マジかよっ!

見てんよ~俺思いっ切り見てしもてんよ~!

すぐさまこの笑気を武市に分けてやりたいが

普通の人が見てしまえば陽子さんのようになるのが

当たり前。

俺は陽子さんの地下が無いという言葉から

全て察して

「陽子さん。

しゃ~ない。

階段で上がりましょ。

今日のエレベーターは

ご機嫌ななめっぽいっすわ。」

と俺は何故か地下が無いはずの

マンションのエレベーターが

俯く4人連れ家族が降って行った

先からさらに俺らを迎えるように

下から1階へ停まったむかつく

エレベーターを尻目に陽子さんを

階段へ誘導し陽子さんの部屋に向かった。

《扉シリーズ 第2.8章 ロビンフッド8 終わり》



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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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