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扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン4 西口真由佳の章

19:00の目覚ましで

起きた私はとりあえず

シャワーを浴び身支度を

整える。

スナック楓のバイトに行く為である。

陽子さんに教えて貰った

最近のおじさん受けする化粧を

すると私は昼の就職セミナーに

着て行った方とは違う方の黒系の

スーツに身を包んだ。

化粧は少し薄目で清楚感を

出すようにする。

先輩の私の憧れる大人の女性の

陽子さんは

「まゆちゃんは

猫っぽく可愛い感じだから

そのままでも良いくらいだけど

やっぱり夜のお店だし

ある程度の色気はあった

方が良いと思うのよね~

髪は今の感じで黒髪のままに

しておかなければならないなら

化粧も薄目で後は服装で

勝負ねっ

リクルートスーツもこういう

店じゃ着ている人は少ないから

普通のOLがそのまま

帰りに働きに来た感を出せば

受けると思うよ~

丁度膝丈だし二折りくらい

すれば少し短めになるから

おじさん受けするよ~」

とのアドバイス通り私は

楓に出勤時は就職セミナー用の

スーツの腰の部分を2回程

折り込んで短めにしていた。

一応まだ暑さも残るので

就職セミナーならパンストを

着用するが楓には陽子さんを

見習い素足で出勤する。

私は身支度が整うと

部屋の明かりを消し

バイト先の楓と言うスナックが

あるテナントに自転車で向かった。

そういえば・・・

ここ3回陽子さんは出勤日なのに

来ていない・・・

ママが言うには体調不良との

事らしいけど陽子さんが居ないと

お店は本当に寂しかった・・・

そう言えばロビンフッドで

バイトしている木林君って

陽子さんと一緒に陽子さんの

車で出勤しているらしいのだけど・・・

陽子さんが本気で木林君を

気にいっているみたいなのよね・・・

今日お店早く上がれたら私も

ロビンフッドに顔を出してみようかしら?

木林君に陽子さんの事も聞いてみたいし・・・

そんな事を考えながら自転車をこいでいたら

あっという間に楓のあるテナントビルに着く。

「おはようございますっ!」

私はいつも通り元々小さな声しか

出ない声を精一杯張り上げて挨拶を

しながら店のドアを開ける。

「おはよう~まゆちゃんっ

今日も可愛いわね~」

「まゆちゃんおはよう~

今日も陽子ちゃん来れないみたい・・・

っていうか携帯が繋がらないんよね~

本当にどうしたんやろ?」

茜ママと静香さんが先に店の

準備をしながら私に応えてくれる。

私も化粧品や財布に携帯などが

入っているバッグをバックヤードの

ロッカーにしまうとカウンターに

出て行きテーブル拭きを手伝いながら

茜ママと静香さんに応える。

「陽子さん私がかけても

やっぱり出ないんですよ~

何かあったのでしょうか・・・」

不安そうな表情で私が茜ママと静香さんを

交互に見ながら言った。

茜ママは28歳で元々蜘蛛取の

ヨンチェリーというテナントの

スナックで働いていたが26歳の時に

自分の店を持ちたくてこの楓をオープンしたらしい。

私から見れば凄く大人の女性で

色気もあり綺麗で学ぶことも多い。

凄く私を可愛がってくれるし

本当に良い人である。

男兄弟しかいない私には陽子さんや静香さん

同様姉のような存在でもあった。

静香さんは陽子さんより2歳年上の

27歳で陽子さんと同じく貧乳の私からすれば

羨ましい限りの立派なバストを持っている。

陽子さんよりも酒乱の気があり

静香さんは酔うといつも

私の小さな胸を

揉まれると大きくなるのよ~

と言いながら触ってくるのが困った人でも

あるが根本的に姉御肌で面倒見も良く

入店当初に私がボックス席で

ゲンジさんという地元密着型の建設業者の

社長さんにスカートの中に手を入れられ

抵抗もできずに泣いてしまった所を

「まゆちゃんばかりじゃなく私も触って~」

と身代わりになり助けてもらった事も

あり本当に感謝していた。

あと今日は出勤していないが私と同じ

短大生の1年生で雪ちゃんと言う子も楓の

スタッフである。

開店準備も終わり20:00を超えたが

今日はお客様がまだ来ない。

早い日であれば20:00丁度に

カウンターが埋まる事もあるが

今日は出だしが遅いのかな?

と思いながらママと静香さんとの会話を楽しむ。

茜ママはお客様が居ない時はいつも

カウンターの前に座り私たちの話し相手を

しながら焼酎を1人飲んでいる。

この人は本当にお酒が好きなんだぁ

茜ママにはこの仕事天職だよね~

そう思いながら私は茜ママと静香さんの

話を聞いていた。

「あの下の店の男の子?

ヒデ君?

高い歌が得意のちょっと

不良っぽいけど

意外と礼儀正しい子?」

「はい。

知ってますよ~

私もロビンフッドは

たまに行っていますから~」

ママが言っているのは多分

木林君の事かな?

そう言えば本名では働いて

いないみたいだし1度だけ

陽子さんに連れられて行った時も

確かお客様にヒデ君と呼ばれていたような?

「あっそうなの?

静香ちゃんも知っているんだ?

あの子確か陽子ちゃんと

仲良かったよね?

一緒に出勤したりも

していたみたいだし」

「陽子ちゃんはああいう

子好きそうやからね~

あっでもまだエッチは

出来ていないみたいですよ~

ヒデ君意外と堅いのかも?」

えっえっ・・

そういう話っ・・・

私は同級生の木林君とお姉さん的存在の

陽子さんのディープな話をする

2人の会話に恥ずかしくなり頬を赤らめながら

聞いていた。

「もう~静香ちゃんは

少しはエッチから頭切り離しなさい~

あのね。

私が言いたかったのは

そのヒデ君なら

陽子ちゃんがどうなったか

何で連絡つかないかって

知っているんじゃないかな~

って思ってね。」

茜ママが焼酎を飲みながら

脚を組み替え静香さんを見る。

肩が完全に露出された膝丈の

セクシーなドレス姿の茜ママは

お客さんが居なくてもその仕草だけで

充分色っぽく見えて羨ましく思う。

「あっそうやね~

ホンマや~ママ頭良いっ!

じゃあ私今日店終わったら

ヒデ君捕まえて尋問しちゃいます~」

えっ?えっ?

静香さんっ尋問って・・・

「ハハハッ

もう静香ちゃんが言うと

エッチな尋問に聞こえるわよ?」

「吐かなきゃ犯すから

そうかも?

ははっ

冗談ですよ~

陽子ちゃんのお気に

の子に手つけたりせ~へんですよ」

あぁ・・・

冗談かぁ・・・

良かったぁ・・・

って木林君と静香さんが

そんな事したとしても

私には関係ないか?

そう思いながら勝手に顔が赤く

なっていた私は

「あっあの・・・」

「どうしたの?

まゆちゃん」

途中で話に割り込んだ私に

茜ママが優しく微笑んでくれる。

「その・・・

ヒデ君・・・

なのですが・・・

実は私の高校時代の

同級生なのですよ。

部活も同じでしたし・・・

それで陽子さんの事が

心配でしたから

私も今日お店が終わった後

木林君・・・

あっヒデ君に陽子さんの

事知らないか聞きに行こうかなと

思っていたのですが・・・」

「え~!!!

そうあったん!?

じゃあまゆちゃんに

任せようっ!」

先に私の話に思いっ切り

喰い付いたのは静香さんであった。

「へ~そうなんだぁ

同級生で顔見知りなら

話しやすいかもしれないわね。

あっじゃあ

まゆちゃん今日はきちんと

12時までタイムカードつけて

おくから今から行って来て良いわよ。

どうせ今日何か暇な予感するし」

「えっ?

良いのですかっ!?」

私は驚いた表情で

茜ママを見る。

「うん。

陽子ちゃんの事は私も気になるし

その陽子ちゃんと仲良くしていた

ヒデ君がまゆちゃんの同級生なら

まゆちゃんに聞きに行って貰った

方が良いしね・・・」

「そうそうっ!

教えてくれなかったら

犯しちゃえっ!」

茜ママに続き静香さんがとてつもない事を言い

私は本気で恥ずかしがりながら挙動不審な動きになる。

「えっえ~!!!

そっそっそっ・・・

そんな事しませんよ~!」

「きゃはははっ!

まゆちゃん可愛い~」

静香さんが酔ってもいないのに

私に抱き着きキスをする。

「こらこら

静香ちゃん。

まゆちゃんへのセクハラは

その辺にして早く行かせて

あげなさい。

あっ・・・まゆちゃん・・・?

それとあなた最近何処か

心霊スポットとか肝試しの類に行ったかしら?」

茜ママが静香さんを止めてくれながら

妙な事を私に聞いて来た。

「えっえっ?

いえ・・・行っていないですけど・・・」

「・・・・・

そう・・・ごめんね。

変な事聞いて・・・

何でもないの気にしないで・・・・

それと・・・

静香ちゃんいつまで揉んでるの!?

やめてあげてね。」

気になる~!気になるよっ茜ママっ!

とは思ったがまだ私の胸を揉む静香さんの

手の方が気になり私は茜ママに何も

聞けずにそのまま静香さんの

「あはははっ!

は~い。

じゃあまゆちゃん

陽子ちゃんの情報お願いね~」

という言葉に店を送り出された私は

ロビンフッドへ1人で元同級生に

先輩の安否を確認しに行く事となった。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン4 西口真由佳の章 終わり⦆



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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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