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扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン14 西口真由佳の章10

「えっ・・・

ドアが・・・」

私は勝手に閉じられた陽子さんの

部屋のドアを開けようとして

ドアのノブを回すが回らずに

開かない。

何?何なの・・・

それに今の高い声・・・

仲間先生?

あんな声の人2人と居ないだろうし・・・

「木林君~!!

冨田君~!!!

助けて~!!

ドアが開かないの~!!」

たかだかドア1枚であるが

私はさっきまで私を守ってくれていた

2人とドア1枚を隔てただけで大きく

引き離された気になり急に怖さが

こみあげて来て大声で叫んでしまう。

『フフフフッ

西口真由佳さん~

もうこの部屋は外とは繋がって

いませんからね~

いくら叫んでも外の2人には

聞こえませんよ~

フフフフ』

私はドアの方を向き叫んでいたが

またさっきの甲高い声が聞こえ

月の灯りはどうしたの?

何故そんなに暗いの?

と思うほど真っ暗闇でとてもマンションの

一室とは思えない部屋の中に視線を送る。

見えない・・・

本当に何も見えず陽子さんが居るのか

居ないのかすら確認できないがそこに

声の主・・・

仲間先生が・・・

いや木林君の情報では

亡くなられたはずの仲間先生が

確かに居るという嫌な気配は感じる。

私は手探りで玄関先にあるはずの

電気のスイッチを探す。

あっ・・・

電気のスイッチは運良く私の

部屋と同じような位置にあり

スイッチを今ある上から下へと押してみた。

すると玄関からリビングへと繋がる

部屋の電気が一気に灯された。

柿色のやや暗い感じがする電気が

ついただけではあるが視界は先ほどより

随分マシになり中の様子が伺えた。

伺えたが私はリビングからその奥の

依然真っ暗な寝室までを見て愕然とする。

確かに私の見覚えのある仲間先生がそこに居た。

しかしいつもスーツ姿で私に古典を教えて

くれていた私の元副担任の仲間先生のようには

見えず驚くことに全裸である仲間先生のその

肌の色は生きている人間の肌の色をしていなかった。

白と言うかグレーと表現すれば良いのか・・・

全身に白い粉を振りかけたような感じの血色をしていた。

そしてもっと驚くことに陽子さんもベッドで全裸で

うつ伏せに寝かされている。

私は仲間先生の存在に怯えながらも再度

勇気を振り絞り叫ぶ。

「陽子さんっ!!陽子さんっ!!

大丈夫ですかっ!真由佳ですっ!!」

陽子さんは全裸でうつ伏せで伏せたまま肩で息をしているから

意識はあるのだろうが起きようともしないし返事もしてくれなかった。

『フフフフ

西口さん~

この陽子さんは今、私のこの

おちんちんに満足してぐったりと

休憩中ですよ~

フフフッ

ほれどうですか?

これ良いでしょ~?

西口さんはこんなに大きなの

見たことないでしょ~?

フフフフッ』

そう言うと

陽子さんの横でベッドに座っていた

仲間先生が自分の股間を握りしめながら

私の方に近づいてくる。

「そんな・・・

まさか・・・

仲間先生が陽子さんを・・・

いやっこないでっ・・

きゃ~!!木林君っ冨田君っ

助けて~!!」

私はこの状況で陽子さんを助けるどころか

陽子さんの所へ駆け寄ることもままならず

また開かない玄関のドアを開けようと何度も

何度もドアノブを回そうと試みていた。

しかし開かないどころかドアノブは回ることも

してくれずに股間を握りしめながら近づいてくる

仲間先生はもう寝室を出てリビングの中央まで

来ていた。

「きゃ~!!

いやっ仲間先生っ

どうしてこんな事するのですかっ!?

どうしてっ」

『私はね~西口さん

生きている時は全く

良い思いができませんでしたからね~

・・・・・

40歳を越えやっと決まった

縁談も破棄されるし・・・

その挙句に交通事故で死んで

しまうし・・・

だからねっ

生きていた時に出来なかった

気持ち良い思いを死んでから

しても良いでしょ~

しかし高校の時から猫目で可愛くて

人気のあった君が女子大生になって

さらに綺麗になったね~

さあ先生が経験したこともない気持ち

良い思いをさせてあげるからこっちへ

来なさい西口真由佳さん。』

徐々に迫ってくる仲間先生と

開かない玄関のドアに挟まれた私は

どうすることもできずに迫りくる恐怖から

腰に力が入らなくなりその場に

へなへなとしゃがみ込んでしまう。

「そんな・・・・

そんな滅茶苦茶な理由で・・・

陽子さんを・・・

仲間先生・・・

ひど過ぎますよ~」

私はまだベッドの上でうつ伏せで動けずに

肩で息をしている陽子さんが再び視界に

入り涙が勝手に零れ落ちてきた。

『そんなに泣かないでよ~

西口さん・・・

君もすぐにあの陽子さんの

ように気持ち良すぎて気絶するくらいの

生きた人間とじゃ味わえないセックスを

教えてあげるからね~』

この人完全に生きていた時と性格が変わっている・・・

こんなことを言う人じゃ無かったし・・・

仲間先生は声こそ変だけど私は嫌いじゃ無かったのに・・・

男子とかにはいじられたりしていたけど

人畜無害な良い先生だったのに・・・

私はしゃがみ込んでしまい迫ってくる仲間先生を

近づけさせないように必死で仲間先生に向かい

蹴っていた。

『こらこら

君のようなお嬢様がそんなに

足癖の悪いことをしては

いけないよ~

ほら~お行儀悪いからパンツが

見えちゃってるよ~

今日は薄い黄緑色なんだね~西口さん~

もうお行儀悪い子にはお仕置きが必要だから

少し私の従者達に遊んでもらい

大人しくなるまでしつけてもらいなさい。

そのあとに私がたっぷりとあの世の快楽と言うものを

君に教えてあげるからね~』

「いやっいや~!!

来ないでっ!!」

私は足をばたつかせて立ち上がれないほど力が入らない腰を

無理やり立たせると仲間先生はリビングのテーブルの上に

全裸で座る。

そして私に近づくのを止めると陽子さんの部屋の

お手洗いのドアがひとりでに開いたと思うと中は

ブラックホールのような暗闇と渦が混同するような

空間になっていてそこから1人また1人と這い出て

くるように幽霊が次から次へと匍匐前進をしながら

私に近づいて来た。

軍服を着た顔の潰れた霊・・・

着物を着た男性の霊・・・

今確認できるだけでも2人の霊がそれぞれ私の足首を

掴み私に這い上がってこようとしている。

私は自分のガチガチ鳴る歯の音により今自分が

異常に震えていて声も出せない状態であるのだと感じた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン14 西口真由佳の章10 終わり⦆



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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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