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第2.5章 カワシタの野望シリーズ 1人目 第1話 八龍の落ち武者カワシタ1 

【今回の扉裏シリーズの話は武市が大学の同級生の木林と斉藤アズサ
に酒井霧子それに元耳塚南高校の教員で現在宅地で無い土地に住む
増井が八龍に行った後の話になります。
お読み頂くにあたり扉本編の2章。それと登場人物の斉藤アズサに
関しては扉本編掲載中のゴリラと木林の心霊オカルト研究室からリンク
しているサブカルチャーズマンションに以前連載していた耳塚シリーズの
エピソードアズサそれにカワシタに関しても耳塚シリーズをお読み頂ければ
より一層この八龍の落ち武者カワシタを楽しんで頂けるかと思います。】



俺は確か入院していたはず・・・
あの日俺は専門学校での高校時代からの
友人細江と専門学校で知り合った
女子3名と耳塚市にある心霊スポット
八龍に肝試しに行った。

幽霊など信じていなかった俺で
あったがあの八龍・・・
あそこはアカン。
行ったらアカン所やった。

そう俺が思わされたのは
途中であまりにもの
尿意に負けトイレに行ってくると
太江に女子3人に告げ怖すぎるので
真っ先に逃げようと思い
八龍からの脱出を試みたが
出口であるはずの裏口に
辿りつけずに俺は迷い
気づけば地下室に居た。

そこに居たジジイ!
あのぬらりひょんのような
ジジイに会ってからの
意識が無い・・・

そして俺はおそらく入院していた
はずだ。

何故そう思うのか?
俺は宙に浮きながら入院している
自分の身体を何度も見ていた。
そして身体に戻るが動けない
のを繰り返しをしている
うちに本当に身体に戻れなく
なってしまっていた。

俺は身体に戻れなくなり
黒い棺のような車に乗せられ
運ばれていく自分の身体を
見ながら戻れないのなら
仕方ないと思い
ふらふらしていると
何故か引き寄せられるように
あの二度と足を踏み入れたく
は無かった八龍に戻って
来てしまっていたのである。

アカンって!
俺何こんな所に来てるねん!?
またあのぬらりひょん
みたいなジジイに
出くわしたらどないすんなよっ!

しかし俺は今
自由に動けるはずなのに
何故にまたこんな
恐ろしい場所に
来てしまったのだろう。

そう考えながら宙に浮いて
いると何やらこの身体に
なってからは感じたことの
無い悪寒が走る。

(えっ?えっ?

俺確かもう死んでるはずやんっ!
死んでるんやから怖いもんなんて
ないんちゃうんかよっ!)

『ガワシダ~

ガワシダ~

こっちに来い~』

(ガ・・・

ガワシダ・・・

確か俺生きていた時に
そんな感じの名前で
呼ばれてた気がする・・・)

『ひゃっひゃいぃぃ・・・』

俺は声の主の圧倒的な
誘引力に負けて霊体に
なってまで情けない声を
出しながらふらふらと
引き寄せられて行った。

『主は確か以前ここに
足を踏み入れた者よのう?
ガワシダよ・・・
否、主ごときを称するのに
四つの言魂を発する必要なども
ないのう・・・
お主どんくさそうであるのう・・・
お主はドンじゃ・・・
これからはドンと名乗るが良い』

(ドッドン!?
確か俺・・・
生きてる時からそんな
感じで呼ばれてたんっすけど・・・
高校の時は悲惨あったなぁ・・・
ドンやらケツオやら
言われていた気がする・・・
そのせいで全然モテんかって
やっと専門学校に入って
肝試しでええとこ見せて
これからヤリまくり生活を
満喫するはずあったのになぁ~)

しかし俺が死んだんは
多分このジジイが
原因なんよな~

俺も死んでるしもうジジイなんて
怖くないからな~

『ドンよ
何を情けなそうな顔を
しておるのじや
主は無能で使い道の
ない男じゃが
主には他の物の
追随を許さぬ立派な
才能がある。

ワシがそれを引き出して
かなえてやろうと
主をここに呼んだのじゃ』

(へ?
俺に才能?

そんなもんあるわけ・・・
何やろ何ができる俺?)

俺は高校時代の
ホームルームでガムを噛み
担任に呼ばれ口を開けるよう
叫ばれた時のように
ポカンと口を開けて
ジジイを見ていた。

『主は本当に
締らない男じゃのう・・・

主をワシの暇つぶしの戯れに
こっちの世界に誘ってしまい
少しは悪いと思い褒美を与えようと
思っていたのじゃがのう・・

主のような男はあっちに居ても
こっちに来ても全く冴えないもの
なんじゃろうのう・・・』

(こっこのジジイ
何気に失礼過ぎへんか?
しかも俺このジジイに
暇つぶしで殺されたん?
ちょっと待てよ~!!
俺まだ全然ヤリたらんねんけど~
高校時代からリベンジせなアカン
女が山ほど・・・)

「爺さん~
さすがに暇つぶしで
殺されたら俺も成仏
できませんよ~
俺まだ18歳なんっすよ」

『あのまま生きておっても
主のような男願望も大して
かなわぬままただ無駄に
時を刻むだけじゃとて・・・
それならワシに色情霊に
して貰った方がまだ幾分か
幸せじゃろう・・・
主をこれから生きたオナゴと
情事を交わせる霊体にしてやると
言うとるんじゃ。
少しは感謝しろ』

(へ?
シキジョウレイ?
何よそれ?
オナゴとジョウジ?
それって生きてる人間と
やれるて事?)

「ジッ爺さん?
そっそれって
俺はまだ生きてる人間と
エッチできるって事っすか?」

あんなに怖かった
ぬらりひょんのようなジジイが
今俺には神様の様に見える。

俺は羨望の眼差しで爺さんを
見ながらそう言った。

『主風に頭の悪い言い方を
すればその通りじゃ。

しかし条件がある。
オナゴは1度でもこの
八龍に足を踏み入れたオナゴに
限る。

但し1度でもこの八龍に足を踏み入れたら
主はそのオナゴに憑いて行き好きな時に
情事を交わすことができるがそれ以外の
時はここからは出れん。
但し憑いて行けばそのオナゴの周りに
いる生きている人間にも憑くことが可能じゃ。
但し調子に乗るなよ。
主は所詮主じゃ
オナゴには色情の力強い主の霊力は通じるが
主を除霊できるほどの力持つ男には
出くわさないように気をつけるのじゃぞ。
良いな』

「そっそんなんそれで
良いっすよっ!
ほな俺ここで女の子が
来るのん待ってたらええんですねっ!」

このジジイのせいで死んだようなものの
俺だがこのジジイのお蔭でやり残した事が
山ほどある俺の人生が蘇ろうとしていると
思うと興奮がおさまらず俺はあれほど
怖かったジジイのしわくちゃの手を握り
しがみついていた。

『焦るな。焦るなドンよ・・・
まずはワシの霊力を主に与える
必要がある・・・
口を大きく開けてみよ・・・』

「えっ?あっ?
何か俺にしてくれるんっすね・・・
はい・・・

口っすね・・

あぁ?」

俺は大きく口を開けた。
何かこんな事生きていた時にも
あったような・・・

『主にワシの力を
少し分け与えよう・・・
しかし一々口を開けるのに
あぁ?とはなんじゃ~!!!』

バチーーーーンッ!!!

「ホギャァァァァァッ!!!」

爺は俺の頬を思いっきり叩いた!

(うそやん~!!!
こんなシーン生きてた時も・・・)

俺は真横に浮いた状態で
飛びながら全身にみなぎるような
性欲と湧きたつような精力が
見る見るうちに増大していくのを
感じながら飛んでいた。

『主の呆けた面を見ているとな。
力の注入にここまで叩く必要は
無かったのじゃが・・・
まあ良い。
ワシの言った事を守っておれば
主は未来永劫生きたオナゴに憑き
情事を楽しむことができる。
ただ忘れるなよ。
調子には乗るなよ。
くれぐれもな。』

爺さんはそう言い残すと俺の
目の前から消えて行った。
俺は爺さんにビンタを喰らい真横に
飛んでいたが八龍を囲む雑木林の
外側の何か壁のようなものに
ぶち当たり止まった。

そうか爺さんが女に憑かないと
ここからは出れないって言ってたから
ここが境界線か。

俺はこの八龍に住み着くことになった
わけだがこれからどんな女がここに
やって来るか楽しみに待つことにした。

【第2.5章 カワシタの野望シリーズ1人目 第1話 八龍の落ち武者カワシタ1 終わり】


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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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