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扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン25 激昂!激昂!三度(みたび)ヨシオ

どうやら持村と武市は美智子さんとやらの

部屋に入りおそらく今は玄関先で何やら

モノを言うているようだ。

しかし・・・

本来俺が来る予定であった、アズサの

部屋は鍵がかかっていて開かないしインターフォンを

連打しようが玄関先でわめこうが出てこない。

本来こんなに騒ぐとアズサの事だ・・・

寝ていようが何をしていようが出て来て

思いっきり突っ込まれた後で俺の背中を

バシバシ叩くはず。

「それができん状態かぁ・・・」

マンションの部屋の前の電気メーターは

ゆったりではあるが動いている。

俺はもう玄関のドアの前でかぎ出された(正確には

出されたわけではないが)状態で10分ほど思案していた。

俺はついに高校時代に同級生の浜吉満男という俺と武市と

同じく同等のアホの仲代を全員足しても足らないほどの

超ドアホが熱血漢教師の中辻大先生に自宅に乗り込まれた

時の様に(詳しくはサブカルチャーズマンション:耳塚

シリーズ参照http://sabukaru893.blog.fc2.com/blog-entry-117.html)

玄関前で大声を張り上げた。

「こら~!!アズサ~!!

出てこい~!!

何かあったんあったら俺に言わんかいっ!!」

隣に武市が居たら、それが言えんから何かあったんちゃうんかよ?

と言われそうな事を口走りながら玄関のドアをガンガンと叩く。

するとアズサの部屋ではなく隣の204の部屋のドアが開き

中から眼鏡をかけた面長な中年のおっさんが顔だけ出し覗く。

「隣の方・・・何かあったんですか?甲乙甲乙・・・」

甲乙甲乙?なんやそれ?

てかおっさん誰な?

こいつも幽霊か~?

俺はそのおっさんに理不尽にもイラッとして思わず。

「何見てんな隣人!!」

とまたもや理不尽にも叫んでしまう。

眼鏡をかけた面長の寝ぐせのついた髪型のおっさんは

「ひぃぃっ!!甲乙甲乙っ!」

と叫びながらガチャッ!とドアを閉めた。

アカンまたやってもうたっ・・・・

俺は自分の気の短さに反省しながらそれでも

今のおっさんムカつく顔してたな~と思い

部屋の204号室の下にある表札を見てみると

【堀江】

とあったので心の中で堀江さんスマンと謝り

もうこうなればアズサに怒られてもこのマンションの

管理人に怒られても最悪警察を呼ばれてもかまわんと

思い渾身の力を込めてドアを蹴りまくる。

「開けっ!開けっ!開かんかいっ!こらっ!!」

ドガッ!ドガッ!ドガッ!!

「アカン・・・蹴って開くもんあったら

鍵の意味ないわなぁ・・・」

すると先ほどの隣人の堀江が呼んだのか俺は

作業着風のジャンバーを着たおっさん。

おそらくこのマンションの管理人に声をかけられる。

「君~何をしているのかね?」

管理人は長身で丸坊主に眼鏡と言うどう見ても俺より

このおっさんの方が怪しいやろ?

という感じのおっさんであった。

管理人のネームプレートの下には

【射手矢】

という名札がかけられていた。

しかし俺もさっきの堀江のように一喝するわけにも

いかないと少し冷静になり管理人の射手矢に事情を説明する。

「あっ・・・

すんません。

騒がしくして・・・

いや・・・

実はここに住んでいるアズ・・・

あっ斎藤さん僕の大学の同級生なのですけど

もう1週間くらい学校にも来ないし連絡も

つかないんで・・・

それで心配になって見に来たんですよ・・・」

射手矢は俺を怪しそうな目で見ながらも

「そう?そういう事かぁ・・・」

と少し考えながら続けて

「君、学生証とか運転免許証とか

持ってる?

一応それ確認できたら私が部屋を開けて

あげるよ。

本当に中に居てそれだけ連絡のつかないのも

おかしいからね。

でも・・君本当に斎藤さんのストーカーとかでは

ないだろうね?」

射手矢の喋り方と人を見下した態度と

俺を怪しそうに見る目と髪型と眼鏡に

俺は200回くらいカチンと来たが

こいつがここを開ける唯一の鍵であると

本能的に分かっていた俺は蹴ることも暴言を

吐くことも控え、手首が反り返りそうな程

拳を握りしめながらもぐっと堪え

「ストーカーなわけないじゃないっすかっ!

何なら隣の隣の部屋に居てる僕の

同級生に聞いてくださいっ!

免許証も学生証もあるし学校に連絡して

もらっても良いっすよっ!」

俺は財布から免許証と学生証を取り出し

射手矢に渡す。

射手矢は警察のように運転免許証の顔と

俺の顔を見比べて首を傾げている。

イライライライラッ!!

俺は足を地面に何度も叩きつけるように

あからさまにイライラ感を満開にしながら

射手矢が部屋を開けてくれるのを待っている。

すると何か部屋の中からアズサの悲鳴のような

声がここまで聞こえてくるような気がする。

「アズサッ・・・

おっさんっ今聞こえたやろっ!

はよ開けてくれってっ!」

俺は射手矢の腕を掴み揺すりながらせっつく。

「あっあぁ・・・

私には聞こえないが・・・

じゃあ一応規則なのでっ・・・

すまないがサングラスだけ外してくれないか?」

射手矢は俺の勢いに押されながらも職務に殉じる

姿は管理人の鏡ともいえるがそんな事は俺には

関係ない。

しかし堀江に暴言を吐いた後、俺もこのおっさんも

仕事でやっているんだから仕方ないと思い

サングラスも外し渡す必要も無いが射手矢に渡し

「おっさん耳悪いんかよっ!

ほらっ!若い女の子が悲鳴上げてる声

聞こえるやろっ!!

これでええやろっ!

はよ開けてやっ!!」

射手矢は俺に手渡された免許証と学生証を俺に返し

俺に半ば無理やり持たされたサングラスを手に取り

ポケットから鍵が何本もついたホルダーを取り出すと

俺は射手矢からそれをむしり取る。

「あっ・・君・・・」

射手矢は唖然としていたがその鍵の中に

203と書かれたシールが貼られていたものを

アズサの部屋のドアに差し込むとガチャッと

半回転でドアが開いた音が聞こえた。

俺は射手矢に強引に鍵を持たせて

「ありがとう!管理人さんっ!」

と言うとドアを開け中に入り中の光景に唖然として

ガチャッとドアを閉めた。

外から射手矢が何か叫んでいるが射手矢の声が

耳に入らないほど俺は中の光景を見て怒りに震えていた。

「よしお~!!!!!!!!!!!!!」

俺は土足のまま一直線でアズサに覆いかぶさっている

物に向かい駆け寄る。

「あっあぁぁぁっ・・・

もうやめてっ・・・・

いやっいやっ・・・お尻いやぁぁぁっっ!!」

俺が見た光景はあの陽子さんを犯したにっくき

よしおがどういうわけか裸でうつ伏せのアズサに

後ろから乗りアズサの尻を犯していた。

『きききっきたなっ・・・きたな~!!

キバヤシ~!!!!

お前それ以上近づくなぁぁぁっ!!

斎藤さんを私たちの世界に連れて行くぞ~

いいのきゃっ!ぶへぇぇぇぇえっっ!!!』

バギィィィ!!!!!

俺はよしおの話を最後まで聞かずによしおの顔面に

上段蹴りをクリーンヒットさせた。

さすがは伊田さんが作ってくれた靴。

俺の蹴りが当たったよしおの顔の左半分が

消えていた。

アズサにつながっていたよしおは吹き飛び

ベッドの奥に転がって悶絶している。

『ぶえぇぇぇぇぇっ!!

きっきっきっきっ・・・キバヤシぃぃぃぃっ!!

いつもいつも私の邪魔をしてぇぇぇぇっ!!

おっおっおっお前はどうしてこの

私を蹴れる・・ぶへぇぇぇぇぇっ!!!!』

ドガッ!ドガッ!!

転がり悶絶するよしおの金的目掛けて俺は

ストンピングをかますとよしおの金的も竿も

消え去った。

「おどれ~!!こんな腐れチンポ浄化してこましたるわ~!!」

金的&竿と顔の左半面が消えたよしおは壁の隅でもんぞりうっている。

陽子さんのマンションにうようよ居た浮遊霊たちは一撃で消えたが

よしおは蹴った個所が消えるのみであの雑魚霊たちよりは強力な

霊であると思われたが俺は金的と竿を消したことでひとまず怒りが少し

おさまりアズサに駆け寄り布団をかけてやった。

「・・・・アズサ・・・」

その後に続く大丈夫か?とかけようと思った言葉が見た感じ

どう見ても大丈夫に見えなかったので俺は出そうと思った

言葉が出なかった。

「・・・・ヒロキ・・・

ごめんなぁ・・・・

ありが・・・とう・・・」

そう言ってアズサは目を閉じた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン25 激昂!激昂!三度(みたび)ヨシオ 終わり⦆




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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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