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扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン27 浮遊霊VS武市&持村

俺は彼女の美智子さんがやっかいな病気にかかったと

思いここ最近ずっと悩んでいたが、美智子さんは実は

病気ではなく何か良からぬ物の影響で今の状況に

あるのではないかと高校時代の同級生であるゴリラこと

冨田武市に偶然出会い気付く。

奴は見た目こそゴリラのそれであるが奴曰く

何と奴はあのTVでも有名な霊能者の甲田福子さんの

甥っ子らしく奴はその叔母の血を色濃く受け継いでいるとの事。

俺は高校時代、このゴリラとそしてもう1人木林という男と

連むことが多かった。

ゴリラが言うには木林にもどういうわけか、そっち方面の素養が

あるらしく大手チェーン店のファミレスゲストでs昼食を

取りながら事情を話すと

やはり美智子さんは十中八九霊障なる症状との事。

ゴリラが木林を援軍として召喚すると言い連絡を試みる。

しかし木林はこれもまた俺たちの同級生で今はゴリラと木林の

大学の同級生でもあるのだが斎藤アズサと言う女子が最近

学校に来ておらず斎藤さんの家に様子を見に行っているとの事。

ゴリラは援軍を諦めたのだが偶然にも斎藤さんと俺の彼女の

美智子さんが現在、同じマンションに住んでいたらしく目的地が

同じマンションであった。

現地で久々に会う木林は相変わらず全身黒ずくめでグラサンを愛用していた。

懐かしい思い出話に華を咲かせる間もなく真剣な表情になる

ゴリラに俺は美智子さんが霊障たる症状であることに現実味を帯びてくることに

背筋に冷たいものを感じていた。

木林は車からバッグを取り出すと俺と武市に手袋のような物を片方づつ手渡す。

おいおいっキバよっ何故に年上の彼女も出来て幸せの絶頂にある

この俺がこのゴリラとペアルック手袋を身にまとう必要があるのだ?

と突っ込みたくなったが奴が言うにはこの手袋を嵌めれば

浮遊霊なる霊体をぶち殴る事ができるようになるらしい。

ゴリラも知っているみたいなイダさんという御仁が作成した物らしいが

俺はまず見えない物をどのように殴るのかとも思ったが既にこれらを

使用した経験のあるゴリラに木林の所作を見ながら見様見真似で

やってみることにする。

今は美智子さんを救うためなら霊であろうがノストラダムスの予言で

あろうが宇宙人であろうが何でも信じれるほど俺の心の敷居は下がっていた。

そして手袋を嵌めた俺は先にドカドカとゴリラらしくマンションの

玄関に向かい歩を進める冨田の後をついていくとそのゴリラの横を

駆け抜け走り抜けていく木林が更にその先に居てずっと俺たちの

様子をうかがうよう鍬を持っていた農夫風の老人を事もあろうか

蹴り飛ばす。

なっ!?・・・

俺は木林のあまりにもの傍若無人っぷりに開いた口がふさがらずに

高校時代にホームルーム中にガムを噛み、恩師の中辻大先生に

前に呼ばれ「口開けてみ~!」と言われ「あぁっ?」と口を

開けた耳南屈指のドアホの河下(サブカルチャーズマンション:

耳塚シリーズ【声を出すな!】

参照:http://sabukaru893.blog.fc2.com/blog-entry-74.html)

の様になっていたがその開いた口は木林に蹴られ散りゆく

花弁のように消えていくのを見てそれが幽霊であったことを

認識した。

木林の履いていた靴はこの俺と冨田が対で嵌めている

手袋と同じ素材。

奴が言うていた殴ると消えるは本当だったんだとこの目で

見てしまった以上信じるしかなかった。

それに加え俺は今までにこの両の眼(まなこ)に映った事の

無い幽霊という存在が普通に見えていた事にも驚き開けた口を

閉じるのと同時に

「あっ・・・

あの爺さん幽霊あったんかぁ・・・」

と漏らしていた。

そんな幽霊が見える?視える?とにかく視覚か知覚か

分からないが認識できるようになってしまった俺は

先に斎藤さんの部屋に猛ダッシュしていった木林に続き

ゴリラとマンション内に入る。

「穴どこにあんねん?

モツよこのマンション

ヤババイぞっ!

巣になりかけとる・・・」

ゴリラはエレベータの前で顔が半分焼けただれた

ボロを着た幽霊を右こぶしで殴りながら消え散って

いく霊を見下ろしながら言う。

「穴?巣?・・・

そっそれはこの不可解な幽霊どもが

何処からともなく湧いて出てくる

穴がどこぞにあり、そしてその穴により

この俺の愛しき美智子さんが住まわる

マンションがその幽霊どもの巣になりかけて

いる。

そういう意味か?お前はそう申すんけ?」

俺は愛しき美智子さんが住むこのマンションが

こんなボロくずのような存在の巣になりかけていて

ましてやそいつらが原因で美智子さんが今の状況に

あるなら許せぬと思い怒気を込めて冨田に詰め寄る。

「うむ。

さすがはモツ。

その通り。

俺の申した意味はお前の

申した通りで相違ないよ。」

しかし今エレベーターの前で冨田に殴られた

ボロを着た霊を見ただけで俺は何やら一物に

モゾモゾと尿意を感じるが

冨田はやけに落ち着いている。

こいつら・・・

高校の時からこういう物を普通に見て

こういうことを普通にしてたと申すんけ?

慣れすぎやろ・・・

俺の全く知らなかった分野に身を置き

今やその分野の知識や経験で俺の彼女を

救ってくれようとしている同級生を俺は

素直に尊敬する。

俺とゴリラはゴリラの提案で巣ならばエレベーターは

危険と言うゴリラのいう事を聞くことにし階段で2階まで

上がった。

階段から美智子さんが住む205号室までは幽霊には出会う事は

無かった。

そのことに急にゴリラが笑いながら

「ハハハハッ

あっあ~ん!爆笑っ!

木林の通った後は浮遊霊すら

おれへんよ~!

あいつは草刈り機かっ!

ガハハハッ!」

「そっそうか・・・

キバがあの靴で蹴りながら

ここまで来たと・・・

そういう事か?

おいっキバありがとう!」

俺は203号室の前で腕を組み

何やら考えている木林に礼を言うが

木林から帰ってきた言葉は

「開けへんよ~!

開くか~よっ!」

ちょっ・・・

どうやら斎藤さんの部屋の玄関が開かない

らしいがそれを俺にキレられても困る。

「モツよ。

美智子さんの部屋はどうやら

鍵がかかってへんみたいやな。

入るぞ・・・

お前から先に行ってくれよ。

俺美智子さん面識ないからな。

ああ・・・

あいつの事はほっといて

大丈夫やて。

自力で何とかしよるから。」

冨田のこういう事にかけての

木林への信頼は大したものだ。

まあ・・・

あの鍬持った農夫の爺さんの幽霊を

容赦なく蹴り砕く奴に心配は無用か・・・

そう思い俺は美智子さんの部屋の

玄関のドアを開けた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン27 浮遊霊VS武市&持村 終わり⦆



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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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