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扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン35 ミノムシの逆襲

「おかしいなぁ・・・
西口さん、何回かけても出んわ~・・・
なんやかんや、やってて
もう8時前やさかい西口さん
楓に行ったんかな?」

北尾を連れて西口真由佳の住む、泉佐川市の
マンションを目指していた俺は、同乗する武市と
北尾にそう言った。

「まあ、それでも家に行けばあっちゃんも
陽子さんたちもいるやろ・・
とりあえず北尾を紹介して、新しい住居に
ついては心配せんように言うといてやるのも
ええんちゃうか?」

助手席に乗る武市がゴリラのくせにもっともな事を言う。

確かにそうである。

実際に北尾の住む、スカイハイツ鶴澤に部屋が必要なのは
アズサに陽子さんに美智子さんであった。

「なあ、木林て?
西口さんが楓とやらにバイトで
会えんのは残念極まりないのやが
実際に部屋が必要なのは他の
3人の美女ではないのかい?」

北尾のくせに正論だ。
しかし今俺も同じことを考えていたので
北尾に言われるとなんかイラっとする。

しかし、いくら北尾とはいえ先に正論を
口走る奴の耳を引くわけにもいかず

「そうやねん。
まあとりあえず、あの3人は
西口さんの所におるやろから
とりあえず向かおか?」

俺は2人を乗せたまま目的地は変えずに
西口真由佳が住み、一時的に居候になっている
楓と言うスナックの西口さんの先輩で、俺のロビンフッドの
客でもある陽子さんと、耳塚南高校に大学の同級生でもある
斎藤アズサ、そして耳塚南高校の同級生、持村の彼女の美智子さん
が一時的に避難している泉佐川市駅のそばにあるマンションへ向かった。

~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦~◦

【木林が真由佳に電話をする30分ほど前】

あっちゃんは、意外に普通に話せるし、3人の中では
1番マシだから、陽子さんと美智子さんの事をお願いして
バイトに行くことにしたけど・・・

私も今日は休んで一緒に居た方が良かったかなぁ・・・

陽子さんたち大丈夫かなぁ・・・

私はバイトに行くことにしたのは良いが
木林君たちからの頼みで、一時的に私の
マンションで匿う事になった2人と、うそのような
話だが、私の高校時代の古典の教師である
仲間先生に・・・
いや仲間先生の幽霊に乱暴された陽子さんの
3人を残して来た事が気になっていた。

しかし、持村君・・・あんなに知的で美人な年上の
彼女が出来ていたなんて・・・
さすが一足先に社会人になっただけあるなぁ・・・
やるね~持村君
でも・・・持村君の彼女の美智子さん・・・
本当にもとに戻るのだろうか・・・

私が見た感じでも、あっちゃんはほぼ普通だし、陽子さんも
私と住むようになってからは普通の会話も交わせるように
なってきた。

しかし美智子さんだけは、ずっとボーとしていたと
思うと急に泣き出しそして、私や陽子さんやあっちゃんに
見境なく謝る。

何に対して謝っているのかもわからないが、ケンちゃんごめんね
とずっと泣きながら謝るという事は、木林君たちは何も言わなかった
けど、やはり美智子さんも仲間先生の幽霊に・・・

それに私も聞かなかったけど・・・あっちゃんもそうなのかも・・・
私自身がついこの間、仲間先生の幽霊を目の当たりにし、怖い目にも
合った。

木林君に冨田君が居なければ、私もあのままだったら仲間先生の
幽霊にエッチな事をされていたと思う。

私も陽子さんが仲間先生にされた事を木林君から聞いた時に
そんな事できるわけないと思っていたけど、現にあの時、仲間先生が
私の部屋に居た時・・・
私は仲間先生ではないが他の幽霊に足を掴まれた。
手もそして太ももにまで幽霊の手の感触が上ってきたのだ。

未だにあの感触は残っているような気がする。
確かに触れられている感覚はするのだが触れられている
個所に人に触れられた時の暖かさや重さ?質量と言うのか
そういった重さは無く、ただ触れられている感触だけが凄くする。

しかも普通の人に触れられているような感覚ではなく
むき出しの神経に触られている感じがして・・・

怖いし嫌だったのに足や手が胸やアソコのような感覚がした・・・
いやそれ以上・・・それ以上どころではなく快感という点ではその
数十倍や数百倍?分からないがそれくらいに感じた。

思い出しただけでぞっとする・・・

仲間先生とだなんて・・・絶対嫌だ・・・

あの3人が3人とも仲間先生の幽霊とそういう事に
なっていたとしたら、私が触れられたあの感触と同じ
感覚を全身で受け止めた事になる・・・

「そりゃ・・おかしくなるよ・・・」

私はバイト先のスナックの楓がある
テナントが見えてくると自転車から降り
自転車をテナントの駐車場の端に止め
る為に押しながら歩く。

駐車場の隣には今は営業されていない
焼き肉屋があるのだが、私がここで働き
出した時にはもう既に営業されていなかった。

焼き肉屋名前は
【モロコシ夏美】
お客さんから聞いた話によると
モロコシ夏美は焼き肉屋でありながら
トウモロコシの非常においしい店だったらしい。
店長さんは夏美さんと言うのだが、男性で
その方自身もトウモロコシに似ていたと
お客さんは言っていたが酔ったおじさんの
言う事・・
どこまで本当か怪しいものである。

私は自転車を止めて、まだ
【モロコシ夏美】
の看板が掲げられている
営業していない店の前を
通ると、急に身体が動かなくなった。

えっ・・えっ・・・これって・・・
あの時と同じ・・・!?

やはり声も出ないし私は歩いている
片足を前に出したまま、動けずに居る。

『西口真由佳!
君のような悪い生徒には
お仕置きが必要だと
先生は言いましたよね~
覚えていますか?』

えっ!?いやだっ・・・
この頭に直接響くような声は・・・
仲間先生・・・

まさか私の方に来るなんて・・・
しかも外出先で・・・

家に残してきた3人を心配していた
私はまさかのバイト先に着く直前で
仲間先生の幽霊と再び出会ってしまった。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ヨシオのターン34 ミノムシの逆襲 終わり⦆



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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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