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扉シリーズ 第3.5章 ミノムシの逆襲9 牧村茜

扉シリーズ 第3.5章 ミノムシの逆襲9 牧村茜

「真由佳ちゃん・・・」

私は今は営業されていない私のお店が
あるテナントの横の焼肉モロコシの
座敷の上でギロチンのような拘束具に
繋がれ後ろから霊に犯されている真由佳ちゃんを
見て勝手に涙が溢れ出て来ていた。

この霊がヒデ君や真由佳ちゃんが通っていた高校の
元教師・・・許せないわね・・・

「あああぁっ!!いぎぃぃぃっ!!
仲間先生っおねがいしますっ!もう許してくださいっ!!
あぁぁぁぁぁぁぁもう逝きたくないっ!
逝きたくないのですぅっ!あぁぁぁあんっ!!
はぁはぁはぁ・・・・あぁ・・あ・・・茜ママ・・・
助けて・・・」

真由佳ちゃんは私がここに来て真由佳ちゃんと呟いた事に
気づいたのかそれとも無意識でか私の名前を呼び助けてと
最後に呟き果てていた。

そして真由佳ちゃんの腰を掴み後ろから霊体であるのに
男性器を挿入している、ナカマという教師の霊も私に
気づいたようである。

『フフフ
いらっしゃいませ。
はぁ~あなたでしたか?
私に訳の分からない香水をふりかけた
事あなた覚えておりますかな?
フフフ
あなたのお店で働くこの西口真由佳は
私の教え子でしてね~
今お仕置き中だったのですが・・・
ほほ~う。
こうやってよく見るとあなたもかなり
綺麗な方ですね~
最近は女子大生やOLばかりを犯していたのですが・・・
あなたのような大人の女性も良いですね~
今の私にはあの香水は効きませんよ~』

そうか・・・
この霊は昨夜私の店に迷い込んできた浮遊霊・・・
しかしたった1日で随分様変わりしたものね・・・
昨夜はまだ浮遊霊に毛が生えたくらいで大した霊力を
感じなかったけど・・・

これは・・・通常の色情霊の霊力を越えているわね・・・
明らかに第三者の力が働いているわ・・・

私が無意識に私の手製の霊を切断して散華させる霊具である
赤の扇子を構えていた。

確かにこの色情霊の言うように除霊用の霊具である香水では
除霊はかなわないであろうと思った。

ニュチョリ・・・ドポポポ・・・

色情霊のナカマがやっと後ろから貫いていた
真由佳ちゃんからその醜いものを抜いた。

生々しい音と共に真由佳ちゃんの股間から
透明の液体が床をつくように滴り落ちるのが
これまでどれほどこの色情霊が真由佳ちゃんを
凌辱していたのかを物語っている。

『あなたも只者では無さそうですが
今の私を駆逐しようと思いここへ
来たのでしたら甘いですよ~
私を舐めていたらあなたも
この西口さんのようにギロチンに繋ぎ
お仕置きをされることになりますからね~
いや~しかし綺麗な方ですね~
西口さんで2回も放出した私の股間も
またあなたを見て元気になってきましたよ~
フフフ・・・』

まさに愚者ね・・・
死してなお性欲をむさぼる哀れな男・・・
私は扇子を開き、スーツのポケットから
除霊用の強めの香水を出し口元に当てた
扇子の裏に香水を隠すように構えた。

「哀れな色情霊ね。
あなたのような愚者には成仏すらかなわないでしょう。
心置きなく散らせてあげるわ。」

『ひゃひゃひゃひゃっ
ぐふふふっ
私は気の強い女性は好物ですよ~
この西口真由佳も気の強さよりも
芯の強さと精神の強さがありなかなか
壊れずにお仕置きし甲斐がありましたが
あなたもさぞかしお仕置きのし甲斐がありそうですね~
ぐふふふっ』

昨夜見た時とは別人・・・否別霊ね・・・
もう顔の表情が人のそれから怨霊のそれに
変わってきている・・・
真由佳ちゃんからもかなり精液を吸い取ったようね・・・
それで力を上げたのね・・・

ナカマは私に向かい両手を広げ襲い掛かってくる
私は口元に当てていた扇子の裏から除霊用の強めの
香水をふりかけ身をかわす。

シュッ!!

『ぐへぇぇぇぇっ
ぐふふふっ少ししみりますが
効きませんな~』

あ~気持ち悪い・・・
変な顔で笑わないでよ
さぞかし生きていた時も気持ち悪い顔してたんでしょうね。

しかし今、私の作った中では1番強力な除霊用の香水を
ふりかけてもかかった顔の左半分を召し消えたのだが再生能力が
半端じゃない・・・
すぐに消えた部分が再生され再生されながら
笑っているので気持ち悪さに輪をかけている。

私は牽制にすら使えないと解り霊具である香水をスーツの
ポケットにしまった。

香水が効かないかもしれないのは解っていた事。
しかしこの色情霊のナカマの色情霊としての強度を
図る必要があったのだ。

もしかして・・・この男何らかの神格の恵みを受けている?
そうだとしたら霊具のみの力では何ともしようがないかも
しれない・・・

こうなれば肉弾戦でもう少し様子を見て何とか隙をみつけ
真由佳ちゃんをあのギロチンから解放しここはひとまず
退くしかないか・・・

幸い今日のヒールは源二さんが私の誕生日プレゼントにくれたもの。
霊体を蹴れる霊具である。

私は顔が再生したナカマに向かい膝のあたりにヒールで蹴りを入れた。

シュンッ!!

シュパーン!

『げふぅぅぅぅっ
これは・・・
まさかあなたもあのにっくき
キバヤシと同じく私を蹴れる
人間だったとは・・・
ぐふふふっしかしその
美しいおみ足で蹴られるのと
元教え子に足蹴にされるでは
全然違いますがな~
ぐふふふっ』

「っ!」

まさか・・・私が蹴ったナカマの膝から下は消え去り
散華していったがナカマはその消え去った方の足を
私に振ると私に命中する瞬間に既に足が再生しだしていて
私は不覚にもナカマの蹴りを腰に受け尻餅をついてしまった。

『おっ?これはこれは・・・
ママさんの今日のパンツは黒ですかな?
ぐふふふっ』

よだれをたらしながら尻餅のついた私の足を
めがけてまるで亡者のように迫ってくるナカマ。

私は私の右足首を掴むナカマの顔を目掛けて左足で
こめかみ付近を突くように蹴りその場から立ち上がった。

『うげぇぇぇぇぇっ
げふぅぅっ
全く足癖の悪い方ですなぁ・・・』

ナカマの顔は一瞬消し飛んだがすぐに首から下口の
辺りまでが再生し今は鼻から下だけしか無い状態なのに喋っている。

私はナカマが再生中で追撃を行うチャンスではあったが
先に真由佳ちゃんを救うためにすぐに真由佳ちゃんのそばに行き
ギロチンの拘束部分を外していた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ミノムシの逆襲9 牧村茜⦆




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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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