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扉シリーズ 第3.5章 ミノムシの逆襲10 予想外の力の色情霊 牧村茜

私はナカマという色情霊を散華させれるチャンスではあったかも
知れないかったが、まずは真由佳ちゃんの救出を優先し真由佳ちゃんを
ギロチンから解放すると、近くに飛び散っていた真由佳ちゃんの下着に
ブラウス、スーツを真由佳ちゃんに着せようとしていた。

すると真由佳ちゃんがまだ意識は朦朧としていたが気が付いた
みたいで私を認識しているような言葉を発した。

「茜ママ?・・・ごめんなさい・・・」

私はあれほどの凌辱を受けたのに正気を失っていなかった
真由佳ちゃんの強さと何に対して謝っているかは分からないが
その素直さに本当の妹のように愛しく思い力いっぱい抱きしめた。

「真由佳ちゃんっ・・・
何で謝るの~
私の方こそ・・・
もっと早く来れずに・・・
ごめんね~」

『げふふふふっ
助け出してしまいましたか
まあもうその西口真由佳は散々
淫らな液体を私に提供して
くれたからもうお返ししますよ。
次はもっと淫らな液体を出してくれそうな
あなたですよ~茜ママさん。
ぐふふふっ』

私はしゃがみ込み膝の上に真由佳ちゃんを乗せて
いる体勢で声の方を睨みつける。
すると何と再生したナカマの顔には歯が肥大化し
牙のようになりこげ茶色のように見えていた
眼球が真っ赤に変色していた。

何なのこの物体は本当にただの色情霊なの?
いくら真由佳ちゃんから力を得たとしてもこれほど
一気に霊力が上がる物なの・・・?

それに見た目で変わるほど力が上がるなんて・・・
聞いたことないわよ・・・

もっと入念に装備を整えてくるべきだったわ・・・

私は真由佳ちゃんを膝から下ろすと

「真由佳ちゃん・・・ここに真由佳ちゃんの服が
全て揃えてあるから早くこれを着てあそこの
裏口から出なさい。
私もこの霊体を片付けたらすぐに行くからね」

「茜ママ・・・」

真由佳ちゃんはゆっくりふらつきながら寝ている状態から
座るとまだ虚ろな目で周りの服を探している。

あれだけ辱めを受けたのにこれだけ動けるとは・・・
真由佳ちゃんはとにかく大丈夫そうだと思い私は
立ち上がりスーツの上着を脱ぎ内ポケットから霊具の
赤色の扇子【破邪の舞】を取り出しパチーンッ!という
高音と共に広げてナカマに向かい臨戦態勢を取る。

『げふふふふっ
茜ママ~あなたの液体は美味しそうですね~
さぞかし大人の味がするのでしょうな~
あなたを喰らい私は更に力をつけると
しましょうかぁ~
げふふふっ』

色情霊になったばかりのナカマはおそらくは
まだ人の形を保ち、容姿も生きていた頃のそれに
近い状態であったのであろうが今はもう姿は醜悪そのもの
とても元人間で教職員であったような男には見えない。

最近私も見たアメリカドラマに出てくるウォーカーの
ような容姿に近づいて行っている。

「ママ・・・大丈夫ですか・・・」

真由佳ちゃんが服を着終わりふらついた足取りで
心配そうに私へ近づいてくる。

「真由佳ちゃん、大丈夫よ。
私実は結構強いんだから。
ほら君の同級生のヒデ君?
あっ本名は違うかな?
彼よりも強いのよ。」

私は笑顔で真由佳ちゃんにそう言い背中を押し裏口へ向かわせる。

「さあ行きなさい」

真由佳ちゃんはヒデ君より強いと聞き安心したのか
少し表情を緩めると裏口へと向かい歩き始めた。

ナカマの狙いはどうやら今はもう私みたいで
真由佳ちゃんはすんなり裏口から出ることが出来た。
私が睨みを効かせていたこともあったのかナカマは
私の扇子を持つ手の動きに赤い眼球を集中させている。

『ぐふふふふぅぅぅ
茜ママさんの注意するところは
その切れる扇子にそのおいしそうな美脚
から繰り出される強烈な蹴り技が危険ですね~
ではまず・・・』

ナカマは両手を広げ一直線にラグビーのタックルの様に
低い姿勢で私に向かい突進してきた。

所詮力は上がれど身のこなしは素人。
私は身体を開き半身になりナカマの突進を交わし
行き過ぎたナカマの首を破邪の舞で一閃する。

スパーンッ!!キュイーンッ!!

高音を奏でナカマの首は綺麗に切断される。

「ふぅ・・・」

もう再生しないでよ・・・

首が切断され私の足元にバタリと転がった
ナカマの首から下の動かなくなった残骸を
見ながら私は再生するなと思っていると
首の無いナカマの躯の手が私の足首を掴む。

「なっ・・・」

この色情霊いったいどうなっているのよ・・・

不意に足首を掴まれた私はその場に尻餅をついてしまい
足首からふくらはぎへと這うように上ってくるナカマは
また高速で顔が再生されていく。

こんな色情霊見た事ない・・・

私は予想外のナカマの握力で足を掴まれ立ち上がろうにも
動けずに仕方なく霊具のヒールで仲間を何度となく蹴るが
蹴る箇所、蹴る箇所が次から次へと再生されナカマは私の膝を
掴み足の間を這うように太ももの辺りまで来た時には顔は全て
再生されていた。

⦅扉シリーズ 第3.5章 ミノムシの逆襲10 予想外の力の色情霊 牧村茜 終わり⦆




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プロフィール

千景

Author:千景
私は他の一夜限りの思い出話という官能小説を今も書き続けております。今回はホラー小説扉筆者の冨田さんより扉の官能部分に当てはまるシーンの描写のご依頼があり引き受けた次第でございます。本編のイメージを壊さないよう精一杯書かせて頂きます。

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